第61回九州経済懇談会後の共同会見における御手洗会長発言要旨

2009年3月19日
(社)日本経済団体連合会

【九州経済について】

世界経済悪化の影響を受け、自動車、半導体といった九州のリーディング・インダストリーが苦しい状況に追い込まれている。九州経済が落ち込んでいる原因の1つがこれであると思う。
こうした中、九州は、産学官連携による新事業創出の取り組みを進めている。農商工連携にも積極的だ。また、地政学的にも東アジア諸国に近い。今は落ち込んでいるものの、自動車、半導体などのポテンシャルは高い。
現在は、道路、空港、港湾などのインフラを整備するなど、将来の発展に向けて備える段階である。こうした取り組みは観光振興にも資する。

【道州制について】

九州における道州制議論は非常に進んでおり、感銘を受けている。今後も国民に道州制のメリットをさらに伝え、道州制導入に向けた気運が国民の間から自発的に高まってくるよう活動を続けてほしい。最先端の「道州制九州モデル」の開発にも期待している。

【福岡空港の拡充問題について】

社会インフラというものは、地域経済の発展を目指し、中長期的な観点から考えるべき問題である。滑走路増設と新空港建設のいずれがよいかについても、そうした点も踏まえ、国、地方自治体などでよく話し合って決めてほしい。

以上

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