記者会見における御手洗会長発言要旨

2009年4月6日
(社)日本経済団体連合会

【追加経済対策について】

経済危機から脱却するには、大型で迅速な切れ目のない対策が必要である。真水で10兆円超の補正予算となれば、過去最大規模であり、非常に強力な経済対策となる。政府の対応を非常に高く評価している。2009年度補正予算の一刻も早い成立と実施を期待する。

【北朝鮮が発射した飛翔体について】

東アジアの安全保障を脅かすばかりか、日本国民を大変な不安に陥れた行為であり、断じて容認できない。政府は米国をはじめとする国際社会と連携して、国連安全保障理事会の決議の採択を目指すなど、断固たる行動で北朝鮮の非を正すべきである。また、こうした非常事態に備え、情報の把握・分析・伝達の体制の強化が重要である。

【サハリン2産LNGの初入港について】

ロシア極東地域は天然資源が豊富で、経済的なポテンシャルが大きい。エネルギー開発やインフラ整備などによる日ロ経済関係強化に、わが国経済界も関心を抱いている。サハリン2からのLNG輸入開始は、その観点から非常に意義深い。これを機に、日ロ経済関係がさらに発展することを期待する。

【経団連会館について】

現「経団連会館」は、石坂泰三第2代経団連会長時代の1966年に竣工した。約43年もの間、日本経済の中枢としての役割を担ってきたビルで、ノスタルジーもある。新「経団連会館」は21世紀の経済界の活動を支援するのに相応しい充実した設備を擁している。オープンを機に、政策集団としての機能強化と、会員サービスの一層の向上に努めていきたい。

以上

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