1. トップ
  2. 月刊 経団連
  3. 福寿園

月刊 経団連 福寿園

資本金 8,600万円
設立 1949年12月
従業員数 696名(2013年1月31日現在)
本社所在地 〒619-0295 京都府木津川市山城町上狛東作り道11
事業内容 茶製造・販売
URL http://www.fukujuen.com/

当社は、寛政2(1790)年の創業以来220年を超える歳月を生き抜いてきたことに誇りを持っている。大阪や神戸に通じる京都の木津川の船着場として、また大和・伊賀街道の交叉地として諸物の集散地であったところに、福井伊右衛門が茶商として始めた。以来、この地で「無声呼人」(声なくして、人を呼ぶ。徳のある人のところには、呼ばれなくても人が集まる)の家訓のもと、茶一筋に歩み続けてきた。

当初は、茶産地問屋として商いを行っていたが、戦後のころより「一人でも多くの人に宇治茶を飲んでもらいたい」との思いから、製茶から販売まで、一貫した製造直売を手がけるようになった。その後、日本全国に直売店を開設し、現在ではシンガポールをはじめ、海外にも販売店を展開している。

近年は、単に茶を販売するのではなく、茶を中心とした「ティーライフ創造企業」を目指した施設も展開している。伝統の茶づくり等を体験することができる「宇治茶工房」、茶を使った菓子の製造・販売をする「宇治茶菓子工房」、品質管理や日本茶、世界の茶を多角的に研究する「CHA研究センター」、そして京の王朝文化と宇治茶の結合を目指した「京都本店」などである。「京都本店」には、お好みの茶をブレンドしてつくるフロアや、茶を楽しむための茶器等を販売するフロア、茶を使ったフレンチレストランなどがある。

加えて、コラボレーションブランド「伊右衛門」を開発、販売するなど、「伝統とは革新の連続である」の思いのもと、常に新しい挑戦を続けている。

「無声呼人」でグローバル・プレミアム・ブランドを目指す


福井正憲
福寿園 会長

宇治茶は世界最高の伝統的技術を誇る茶で、茶道を通じて、日本人の心と文化の核となる存在です。特に、福寿園の茶は伝統の心と技の「宇治茶文化」と京都千余年の「王朝文化」の結合により、世界の人々の心身を癒す、憧れの飲料としての育成に努めています。
皆様にも、ぜひ世界に広がるビジネスの場で、また家庭でのくつろぎの場で、当社の茶をご愛飲ください。
茶が無くては、文字どおり「無茶苦茶」となります。たとえ宇宙に居ても、茶だけは自分で淹れてください。グローバルに各国、各都市を回るとき、モーニングティーからアフタヌーンティー、そしてミッドナイトティーと、文化の香り豊かな「有茶」の人生を楽しんでいただきたいと念じています。
世界の平和のためにも、ティータイムが大きな役割を果たすと信じ、家訓「無声呼人」のもと、明日に向かってさらに飛躍を遂げるよう努めてまいります。

「2013年8月号」一覧はこちら