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月刊 経団連 内山工業

資本金 1億2,000万円
設立 1956年10月(創業1898年6月)
従業員数 880名(2012年9月末現在)
本社所在地 〒703-8588 岡山県岡山市中区小橋町2-1-10
事業内容 工業用ガスケット・シール材、食品用シール材、断熱材・建材、包装容器材等の開発、製造、販売
URL http://www.umc-net.co.jp/

当社は1898年にコルクの加工メーカーとして創業した。コルクの特性である圧縮性、弾力性、回復性、保温性、断熱性などの特徴を活かし、ビン栓等のコルク栓やビール等の王冠を製造する国内トップの総合コルクメーカーとして発展した。現在もウイスキー、ワイン、焼酎向けのコルク栓、王冠やコルクフロアなどを製造、販売している。

その一方で、現在、売上高の87%は自動車部品である。自動車向けガスケットの耐熱性や耐油性向上のために、コルクにゴムを混ぜ合わせ、それぞれの特性を活かした「コルクラバー」を開発し、これをきっかけに、工業用ゴム製品の開発、製造を展開している。ベアリング(軸受)に使用する回転部分の潤滑油の油もれをゴムリップで防ぐ「ベアリングシール」や、独自開発した磁性ゴムを使用した自動車用ABSの検知機能を持つ部品となる「ABS用エンコーダーシール」などを次々と開発し、共に現在の主力事業となっている。独立系メーカーとして、トヨタ自動車、日産自動車をはじめとした国内の全自動車メーカー、主要ベアリングメーカーならびに海外の主要なメーカーを取引先としている。断熱材の分野では日本で初めて発泡スチロールを商品化し、梱包材や断熱材、自動車バンパーなどの緩衝材、ブロックなどの製造、販売も手がけている。

また、当社グループの「東洋コルク」は、マツダの前身である「東洋コルク工業」からコルク事業を引き継いで「東洋」の名を残しており、現在は西日本における発泡樹脂製品の製造・販売機能を担う会社である。

当社は独自の研究拠点を有しており、開発、製造、販売の一貫した機能を活かし、これからもお客様のニーズに対応した新たな用途の提案や、新製品の研究開発を強化していく。

Perpetual Evolution「永遠の進化」


内山兼三
内山工業 社長

当社は「コルク」から創業した会社として、今年で115年を迎えました。
ガスケット、シール材を中心とした「自動車関連部門」、発泡樹脂やコルク床などの「住宅建材部門」、コルク栓、王冠栓の「食品部門」という『ウチヤマ三本柱』を軸に、これまで培った既存の技術をさらに進化させ、お客様の要望を先取りする製品開発を進めてまいります。
当社は、自動車業界においては、軽量化、低燃費、新エネルギーなどの新たなニーズに対応した製品や、高付加価値技術の提案を行っておりますが、金属とさまざまな材質の接着技術向上を図り、新たな産業分野向けの製品開発を行ってまいります。また企業としては、グループでの連携を重視し、財務体質を強化するとともに「加速」をキーワードに、さらなるスピード感を持って「永遠に進化し続けるウチヤマ」でありたいと考えております。
経団連会員の皆様にはご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

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