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月刊 経団連 エンビプロ・ホールディングス

資本金 7億314万6,250円
設立 2010年5月
従業員数 単体25名、連結405名(2014年10月1日現在)
本社所在地 〒418-0111 静岡県富士宮市山宮3507-19
事業内容 資源リサイクル事業
URL http://www.envipro.jp/

当社は、1950年に創業した鉄スクラップ問屋の佐野マルカ商店(現、エコネコル:静岡県富士宮市)が前身で、2010年に純粋持株会社に移行し、連結子会社9社(孫会社を含む)、持分法適用関連会社2社で構成されている。2013年9月に鉄スクラップ業界で初の上場(東証第二部)を果たした。

当社グループは、資源リサイクル事業を行っており、工場の生産工程から発生する金属くず、プラスチック等の廃棄物や建物、使用済消費財を主な取り扱い対象としている。静岡県を中心に北海道、長野県、愛知県に生産拠点7カ所、全国各地の主要な港に集荷拠点が12カ所、中古自動車および中古自動車部品の販売拠点として、UAE、チリ、ウガンダに海外現地法人を設けており、それが当社の強みとなっている。

生産面では高度な破砕選別加工技術が強みであり、業界有数のプラント数を有している。大型シュレッダー4基、中小型シュレッダー35基、固形機7基、各種選別装置等の設備と、磁力選別、風力選別、比重選別、渦電流選別、色選別、粒度選別等の多様な選別技術を駆使し、高い回収率で再資源化を行っている。

また、再資源化プロセスで発生したウレタン等に軟質プラスチックや紙、繊維、木くず等をミックスして圧縮加工し、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)と呼ばれる固形燃料やフォーミング抑制材と呼ばれる鉄鋼副資材を製造している。これも同業他社にはない当社グループの大きな特徴といえる。

今後は、障がい者の就労を支援する事業にも取り組むとともに、自治体由来のゴミのリサイクルや有機物のリサイクルも事業領域に加えて、総合的で大規模なリサイクルに対応できる企業として成長していきたい。

国家資源戦略の一翼を担うために


佐野富和
エンビプロ・ホールディングス 社長

当社は、私の父が創業した会社です。私は幼いころから、鉄くず、紙くず、ぼろくずのなかで育ちました。子どものころの私は、両親が家業としてやっているこの仕事に、誇りを持つことができませんでした。
10代の半ばに、ある出来事がきっかけで、将来は父の後を継ごうと思った時から、この事業を世の中の人に認めてもらうことが、内に秘めた私の目的となりました。
その後、20代初めに、父の大病やそれと同時に起こった第二次石油ショック、その後の円高不況と、経営者として世の荒波に鍛えられる時期を経て、40代初めになると、リサイクル事業を天職としてとらえることができるようになりました。
今後は、多くの同業者の方々と連携し、国家の資源戦略の一翼を担える会社を目指していく所存です。同時に、私の人生の目的を果たしていく覚悟です。

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