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月刊 経団連 松浪硝子工業

資本金 9,000万円
設立 1948年12月(1844年創業)
従業員数 295名(2015年5月現在)
本社所在地 〒596-0049 大阪府岸和田市八阪町2-1-10
事業内容 医療・理化学用硝子、光電子部品用硝子の製造・販売、その他病院・病理細胞診検査業務支援システムならびに関連商品の開発・提案のソリューション・ビジネス
URL http://www.matsunami-glass.co.jp/

1844(弘化元)年の創業以来、172年に及ぶ歴史を刻み続ける当社は、当時の和泉国日根野郡中ノ庄湊(現在、関西国際空港のある泉佐野市)において、薄玻璃を素材とした合わせ鏡の製作を起源としており、その技術を基に特殊薄板ガラスの製造から精密・微細加工へと事業を発展させてきた。

当社の主力製品であるスライドガラスは、1905(明治38)年の日本初の国産化以来、国内トップシェアのメーカーとして質の高い価値ある製品を供給している。なかでも、高度化する「がん診断」に適合する高品質スライドの販売先は世界に広がり、EU諸国向けの製品には「CE・IVDマーク(注)」を付けて販売している。また、ソリューション・ビジネスとしては、病理診断を支援するシステムを開発し、ハードのみならず、顧客の役に立つソフトを提供している。光電子材事業では、プラズマディスプレー用スペーサーガラスに始まり、最近は、自社組成で開発したスマートフォンのカメラ用ブルーフィルターを量産化し、自社の特殊加工技術を駆使したタッチパネル用薄板基板ガラスや車載用ディスプレーガラスの量産化を進めるなど、時代の変化にあわせたものづくりに注力している。

今後も、当社はファインガラスの総合メーカーとして、見込み形態のライフサイエンス部門と受注形態の光電子材部門を両翼に、さらなる進化を遂げるため、多様なチャレンジを自らに課していく。

さらに当社は、大阪ものづくり優良企業賞2009年にて最優秀賞を受賞し、文字どおり地域全体のものづくりの発展に貢献していく決意である。

(注)CE・IVDマーク:EU加盟国の基準を満たす体外診断用医療機器に付されるマーク

進化する老舗企業 理念と伝統をよりどころに


松浪 明
松浪硝子工業 社長

当社は、いい会社・強い会社・長続きする会社を目指しています。地域経済活性化に尽力する企業として、国内生産でグローバル・ニッチトップ企業を目指し、とことんがんばり通すため、2006年にトヨタ生産方式を導入しました。徹底した5Sと改善活動を続け、新しい企業風土を構築し、組織力と人材の強化を通じ、経営と現場の一体感を醸成することで、200年企業と地域への社会貢献の継続を経営目標として、今後も、この理念と伝統をよりどころに、企業を一層進化させてまいります。
経団連の企業行動憲章を遵守するとともに、経団連での活動を通じて、会員の皆様には、いろいろとご指導ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申しあげます。

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