月刊 経団連 日建工学株式会社
資本金 | 10億400万円 |
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設立 | 1964年3月 |
従業員数 | 130名(2016年4月1日現在) |
本社所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 |
事業内容 | 消波根固ブロックの製造用鋼製型枠の貸与。コンクリート二次製品、土木シート等の資材製品販売 |
URL | http://www.nikken-kogaku.co.jp/ |
当社は、1964年東京オリンピック開催の年に設立され、災害の復旧事業や整備事業を通じて、全国の多くの海岸や港を守る消波ブロック、河川の護岸を守るブロックを広く提供してきた。国土を海に囲まれ、いくつもの河川が流れる日本は、昔から水が与えてくれる恵みが暮らしを潤しながらも、台風、地震、津波、集中豪雨など、厳しい自然災害と向き合ってきた。当社は、土木(公共)事業の分野で、さまざまな災害から暮らしを守るための製品や工法を生み出し、地域の皆様の生活と社会活動の継続発展につながる社会基盤整備にかかわってきた。東日本大震災においては、海岸堤防に必要な護岸ブロックの安定供給を最大限行うとともに、津波による倒壊から防波堤を守る、粘り強い特性を有する製品を提供した。
一方で、人の営みが水辺の生き物たちの居場所を奪ってしまうことのないように、環境を守るための製品開発やフィールド調査にも取り組んできた。コンクリートにアミノ酸を混ぜ込んだ環境活性コンクリートは、“いのちを「まもる」”から“いのちを「つくる」”コンクリートを求めて開発したものであり、技術の力や人の力で、防災と環境をつないでいくことを目指している。
このほか、海外への事業展開にも積極的に取り組んでいる。2014年、ベトナム・ニソンの石油精製施設の新設に伴い、消波ブロックの大型案件を獲得した。今後、石油精製施設、港湾、漁港施設の需要が拡大していくことが見込まれており、ベトナムを拠点に高品質の消波ブロックの供給を各国で展開していく。
防災と環境を一つのものに
行本卓生
日建工学 会長
これからの社会資本整備のなかで求められていることは、環境にどのように向き合っていくのかということではないでしょうか。当社は創業以来、防災や災害復旧関連の公共投資において消波ブロックなどの技術的なご提案をしてまいりました。今後は、より積極的に環境に働きかける技術工法を開発し、防災と環境を一つのものとしてとらえ、地域社会の皆様と地域環境にプラスとなる提案を行っていきたいと考えています。また、国際事業においては、ベトナムでの大型受注を実績として、日本の高品質の防災資材や技術工法を各国に展開してまいります。
今後とも経団連会員の皆様方のご指導、ご助言をよろしくお願い申しあげます。