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月刊 経団連 株式会社アサカ理研

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資本金 5億429万円
設立 1969年8月
従業員数 146名(2018年9月30日現在)
本社所在地 〒963-0725 福島県郡山市田村町金屋字マセ口47
事業内容 電子部品等からの金、銀、パラジウム等貴金属の回収。電子部品冶具等の洗浄サービス。使用済みエッチングの再生、銅の回収。産業資材からのレアメタル回収。計測データ処理システム、自動計測システムの開発
URL http://www.asaka.co.jp/

当社のコア技術は、高度な選択的剥離技術、効率的な回収技術、そして世界でもトップレベルの洗浄技術である。創業の地である福島県郡山市の本社工場では、コア技術を活かし電子部品・電子デバイス工業分野の取引先を主要顧客として貴金属・レアメタルの回収事業を行っている。具体的には、取引先の製造工程で発生する電子部品の不良品や製造工程で使用する製造装置の部品から、再利用可能な貴金属を分離し、効率よく回収・精製する。貴金属が付着した製造装置の部品を洗浄することで、取引先はその部品を再び製造工程で使用することができ、生産コストの低減に寄与している。

2014年、福島県いわき市に、レアメタル・レアアースに関する研究開発製造拠点を新設し、レアメタル・レアアースの新しい分離・精製技術の実用化に向けた研究に取り組み、生産を開始した。レアメタルは電子部品やハイテク製品、新素材などの成長産業で使用量が増加しているが、埋蔵量が限られるため、リサイクル技術の開発、確立が急務である。当社の資源リサイクルに対する経済的・会社的重要性がより一層増しているなか、貴金属やレアメタル・レアアース等の限りある資源の有効活用という社会的使命を果たすため、技術者の育成を通して技術開発に努めている。新しい部材・サービスを提供するためリサイクル技術を不断に磨き、創業から脈々と続くベンチャースピリットで、次の50年に向けさらなる飛躍を目指す。

研究開発企業として資源の有効活用に取り組む


山田慶太
アサカ理研 社長

50年前、リサイクルという言葉もない時代、プリント基板エッチングに使用される塩化第二鉄液の再生と銅粉回収を目的に創業、溶媒抽出法という独創技術を核に当社は発展してきました。その過程で得られた技術を進化させ、新たな分野へ応用・展開しつつ技術力を高めて、研究開発型企業として成長してきました。これからも「豊かな創造性を発揮し、社会貢献を果たす」という社是のもと、貴金属リサイクル業界の発展のため、また、循環型社会形成の理解を追い風に、世界的に高まる環境重視、循環型社会実現のため、お客様に喜ばれる製品とサービスを提供していきます。
地方創生に貢献できますよう、皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申しあげます。

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