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月刊 経団連 株式会社南部美人

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資本金 2,000万円
設立 1902年12月
従業員数 32名(2019年9月30日現在)
本社所在地 〒028-6101 岩手県二戸市福岡字上町13
事業内容 日本酒・リキュールの製造販売
URL https://www.nanbubijin.co.jp/

当社は1902年創業。創業当時の家訓「品質一筋」を経営理念に掲げ、歴史ある日本一の杜氏を抱える、岩手が誇る「南部杜氏」の伝統技術と心を継承しながら究極の酒造りに挑戦している。

日本、そして世界のコンテストでも数々の受賞を重ねている。日本最大の出品数を誇る「サケコンペティション」では、2017年、2018年とスパークリング部門で2年連続日本一、また2018年には純米大吟醸部門でも日本一と2連覇と2冠を日本で初めて達成した。世界のコンテストでは2017年、世界最大で権威ある「インターナショナルワインチャレンジSAKE部門」において世界一の称号「チャンピオンサケ」を受賞した。

さらに、世界で初めて砂糖などの糖類原料を一切使わず日本酒を原料として製造する「糖類無添加リキュール」の開発に成功。2008年には製造方法特許も取得した。

2013年にはユダヤ教の食餌規定である「コーシャ」の認証を日本酒、リキュールの2つで取得。2019年には完全菜食主義者「ヴィーガン」の国際認証を日本酒としては世界で初めて取得した。これを受けて、SDGsの理念である「誰も置き去りにしない」を目指し、食の多様性を受け入れるまちづくり「フードダイバーシティ宣言」を世界で初めて地元二戸市と行った。

海外輸出には1997年から取り組み、現在では南極大陸以外の人類が住むすべての大陸の50カ国へ輸出している。

「岩手から世界へ」を合言葉に、小さなまちの小さな蔵は、グローカルな企業を目指してオンリーワンの酒造りを続けていく。

世界中で「日本酒で乾杯」を目指す


久慈 浩介
南部美人 社長

当社は、初代久慈末太が1902年に創業して以来、代々久慈家で酒造りを担ってきました。私で五代目の蔵元になります。初代から地元への貢献を大切にし、私の代では地元での岩手県オリジナル品種の酒米を契約栽培し、この地でしかできないテロワールを伝えられる価値の高い真の地酒を醸しています。
会社の魂は「家業」であり運営は「企業」であるべきと考え、家業と企業の良い部分を融合させ、温故知新を大切にしながら伝統と若き力の融合による日本の新たな蔵元像を目指しています。
このたびは経団連に入会させていただき、「企業」としての学びをさらに深め、地方の小さな会社をより発展させていけるように、今後ともご指導をよろしくお願いいたします。

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