Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2013年4月18日 No.3128  ペニャ・メキシコ大統領歓迎昼食会開催 -「日本企業の投資拡大」/ペニャ大統領が期待を示す

あいさつするペニャ・メキシコ大統領

経団連(米倉弘昌会長)は9日、東京・大手町の経団連会館で、エンリケ・ペニャ・ニエト・メキシコ大統領の歓迎昼食会を開催した。ペニャ大統領は昨年12月に大統領に就任。就任後初の日本訪問となった。

米倉会長は歓迎あいさつで、わが国の企業にとって、メキシコが生産活動拠点としても消費市場としても非常に重要な国であることを指摘し、両国の経済関係をより一層強化・拡大していきたいとの意向を表明した。また、日本経済再生のため、政府に対して、成長戦略の着実かつスピーディーな実施を求めていると説明し、とりわけ経済連携の推進が大変重要なテーマであると強調した。

さらに、経済界の当面の目標であるアジア太平洋地域における広域自由貿易圏(FTAAP)完成への道標としてTPP(環太平洋経済連携協定)の推進を強く訴えていると述べた。これに関連して、ペニャ大統領が前日の安倍総理との首脳会談において、日本のTPP交渉参加への支持を表明したことへの謝意を示すとともに、引き続きわが国との経済関係の強化に向け理解と支援を求めた。

続いてあいさつしたペニャ大統領は、メキシコ経済は今後も成長が持続していくとの展望を示し、日墨両国間の関係が、アジア太平洋とラテンアメリカ両地域のさらなる成長につながるよう協力していきたいと述べた。

また、メキシコが北米と南米の中間に位置する恵まれた地理的条件にあり、戦略的な重要性を有していることに加え、44の自由貿易協定を締結済みで、投資環境としても優れた国であることを紹介した。

さらに、政権交代以降、教育、財政、エネルギー、通信など、さまざまな分野において構造改革を進めていることに言及し、これを通じて生産性の向上や国力の強化を図ることで、投資機会やビジネス機会を創出していくと表明した。とりわけ日本は「戦略的パートナー」であるとして、日本企業のさらなる投資の拡大に期待を示した。

【国際協力本部】