Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2013年6月6日 No.3133  米倉会長が総会後に記者会見

記者会見する米倉会長

経団連の米倉弘昌会長は4日、東京・大手町の経団連会館で定時総会後の記者会見に臨んだ。

新体制のスタートにあたって米倉会長は、「豊かで活力にあふれた新しい日本の未来を切り拓いていきたい」と述べたうえで、経済成長を実現していくのは、経済界の責務であり、世界に誇る技術力と人材の力を梃子に、新たな成長の機会を創り出していかねばならないと指摘。経団連として、「未来都市モデルプロジェクト」などの取り組みを通じて、イノベーションの加速と産業競争力の強化により一層注力すると同時に、会員企業には「経済成長のけん引車」として、新たな成長の機会の創出に向け積極果敢に挑戦を続けるよう呼びかけていきたいと語った。

政治に対しては、個人と企業が持てる力を最大限に発揮できる環境を早期に整備するよう、働きかけていくと述べた。

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会見には、副会長も同席し、新たに選任された3名の副会長がそれぞれ抱負を述べた。

友野宏副会長は、「長年にわたり鉄鋼産業において、国内外のものづくりの第一線で仕事をしてきた。いろいろな現場で、自分の目で見て感じて、考えて決めて実行してきた経験を活かして、日本経済の変わり目にお役に立てるべく、精一杯努力していきたい」と語った。

内山田竹志副会長は、「天然資源の乏しいわが国が産業立国を実現するには、国内産業の国際競争力強化が重要であり、(1)ものづくり・販売・サービスなど、わが国産業の現場を大切にすること(2)科学技術の活用によりイノベーションを創出し、新しい製品・サービス、ビジネスモデルを創造すること(3)それらを実現するのに欠かせない人材の育成――の3点に取り組んでいきたい」と述べた。

佐々木則夫副会長は、「再び日本経済を成長軌道に乗せ、豊かで明るい国民生活を実現するためには、成長戦略の実現が重要。民間主導の経済成長に向けた施策をタイムリーかつ着実に進めつつ、その基盤である財政健全化にスピード感をもって取り組むことが不可欠であり、積極的に提言していきたい」と語った。

【社会広報本部】