Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2014年2月13日 No.3165  米倉会長記者会見

経団連の米倉弘昌会長は10日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。

経常収支の黒字が縮小したことについて米倉会長は、原子力発電所が稼動していないため、震災以降化石燃料の輸入が増加していること、加えて円安でエネルギーの輸入価格が上昇していることを主な要因として挙げたうえで、経常収支は円の信認にも関係するので、黒字を死守する必要があるとの認識を示した。

太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーについては、国内の産業、国民生活にとって真の意味で依存できる質の発電効率、経済性に達しておらず、安定した電源になるよう研究開発を進めていく必要があると指摘。それまでの間は化石燃料と原子力にベース電源を頼らざるを得ないとの考えを示した。そのうえで、安全性の確認を大前提に原発再稼働に向けた審査を迅速に進めてほしいと語った。

【社会広報本部】