Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2016年11月10日 No.3292  立教大学と「経団連観光インターンシップ産学合同報告会」開催 -高度観光人材の育成プログラムの一環として

学生によるプレゼンテーション

経団連の観光委員会(冨田哲郎委員長、菰田正信委員長)は10月26日、立教大学と「経団連観光インターンシップ産学合同報告会」を開催した。同委員会では、2011年から立教大学、14年度から首都大学東京と連携してインターンシッププログラムを実施し、優れた企画力、行動力、イノベーションを起こす力を有する高度観光人材の育成に取り組んでいる。報告会は、同プログラムの一環として、企業等から派遣された講師による座学、派遣先での10日間の職業実習とあわせて実施しているもの。同プログラムに参加した立教大学の学生23名は、経団連会員企業、大学教員、同級生ら約150名を前に、実習概要とその成果についてプレゼンテーションを行った。

冒頭、今泉典彦観光委員会企画部会長は「政府が掲げる意欲的な目標の達成には、政府・企業が一丸となって全力で取り組むことが不可欠。受け入れインフラや労働力の不足等、課題が山積するなか、解決のカギを握るのは人材である。このプログラムをステップとして、将来の観光産業、そして日本の経済社会を担う人材となってほしい」と述べ、参加した学生への期待を示した。

あいさつする立教大学
観光学部の毛谷村学部長

続いて、立教大学観光学部の毛谷村英治学部長が、「本学では、観光に限らず幅広い学問領域を学び、観光の与える観光客・受け入れ側双方への影響を学んでいる。このプログラムで、学生は各企業と観光の関わりを体感することができた」と評価した。

学生からは、今年から新たな報告事項として盛り込まれた、自身が掲げた目標の達成度、実習先・観光産業への提言を含め、実習先での取り組み状況について発表。具体的な提言としては、観光業界における福利厚生の充実、外国人観光客が帰国後に楽しめるお土産の開発、周辺観光地との連携によるモデルコースの設定、SNS投稿者に対するポイント付与システムの導入など、学生視点でのユニークなアイデアも出される一方、企業の参加者からは厳しい質問やアドバイスも相次いだ。

経団連では、来年度も引き続き同インターンシッププログラムを継続・強化し、観光立国・観光先進国の実現に向けた高度観光人材の育成に取り組む。引き続き会員企業のご協力をいただきたい。

▽インターンシップ受け入れ先企業13社(五十音順)=アサヒビールコミュニケーションズ/味の素/ANA総合研究所/近畿日本ツーリスト/鉄道博物館/東京モノレール/日本ホテル/びゅうトラベルサービス/三井不動産商業マネジメント/三菱UFJニコス/森トラスト・ホテルズ&リゾーツ/ヤマト運輸/リゾートトラスト

【産業政策本部】