Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年4月20日 No.3313  スペイン経団連のガイ・デ・モンテジャ副会長と懇談 -二国間経済関係や日EU EPAなどめぐり

ガイ・デ・モンテジャCEOE
副会長(右)と佐藤委員長

経団連の佐藤義雄ヨーロッパ地域委員長は5日、東京・大手町の経団連会館で、スペイン国王フェリペ6世に同行して来日したホアキン・ガイ・デ・モンテジャ・スペイン経団連(CEOE)副会長と、二国間経済関係や日EU EPA等をめぐり懇談した。佐藤委員長は、日EU EPAの1日も早い大枠合意の実現に向けてスペイン経済界の支援を求めるとともに、今年7月に経団連ミッションの団長としてマドリッド訪問を検討していることを説明。その際は、ぜひCEOEとも意見交換を行いたいと述べた。
ガイ・デ・モンテジャ副会長の発言の概要は次のとおり。

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世界的な金融危機により低迷していたスペイン経済は、2011年12月に発足した新政権による金融改革、労働市場改革などの構造改革の結果、著しい回復を見せ、16年のGDP成長率は3.2%、17年も2.5%となる見込みであるなど、欧州平均の2倍の成長を遂げている。いまやスペインは独、仏、伊と並んで欧州の4つの原動力とも呼ばれており、英国のEU離脱問題についても、この4カ国が中心となって解決策を見いだしていきたい。また、CEOEはビジネスヨーロッパと連携して日EU・EPAの早期実現を支持している。

日本との経済関係にはさらなる拡大の余地があると考えている。食品、医薬品などに加え、今後はファッション、デザイン等も有望な分野である。伝統的にスペインが強みを有するラテンアメリカ市場やアフリカ市場への日本企業の進出に協力したいと考えている。

また、CEOEは7月の経団連ミッションのマドリッド訪問を歓迎する。その際は、多数の日系企業が進出しているカタルーニャ地方の州都バルセロナにも、ぜひ足を延ばしてほしい。

【国際経済本部】