Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年6月29日 No.3321  「生産性向上国民運動推進協議会」の第2回会合に榊原会長が出席

「生産性向上国民運動推進協議会」の第2回会合が6月21日、首相官邸で開催され、産業界代表として榊原定征会長が出席した。安倍晋三総理大臣、加藤勝信働き方改革担当大臣はじめ、サービス業5分野(飲食業、小売業、道路貨物運送業、宿泊業、介護)の業界団体・事業者等約300名が参加し、生産性向上につながった事例の報告が行われた。

道路貨物運送業の事例では、「早川運輸」(山梨県)における荷待ち時間の短縮による労働時間の削減、宿泊業では、「綿善旅館」(京都府)のIT活用による業務効率化や、「小豆島国際ホテル」(香川県)の5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)と作業改善・役割分担見直しによる労働時間削減等の取り組み紹介があった。介護事業では、「JALUXトラスト」(東京都)における、業務の「見える化」による職員の効率的な業務分担体制の実現が報告された。

各分野の事例報告後にあいさつした榊原会長は、わが国の製造業は長年にわたり、生産性の向上、改善の努力を続け、その過程で蓄積された知見やノウハウは「宝の山」であり、全国、全産業分野に多岐にわたって応用できるものであると訴えた。そのうえで、企業の生産管理に携わったシニア、OBの知見を有効に活用し、サービス産業の生産性向上に向けた取り組みが力強く展開されることへの期待を表明した。

【産業政策本部】