Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年10月12日 No.3334  「夏のリコチャレ2017」を実施

経団連は、内閣府・文部科学省と連携し、夏休み期間を利用して女子中高生の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2017~理工系のお仕事体感しよう!」を実施した。職場見学や仕事体験などを通じて、女子中高生の理工系進学への関心を高めるためのイベントの開催を全国各地で呼びかけ、その情報を発信する取り組みであり、昨年に続いての開催となる。

今年は、125の企業・大学が186のイベントを開催し、昨年度を上回る約2万3000人の生徒が参加した。参加者からは「理工系の職場で女性が働いている姿を見て、自分も理工系の仕事に就きたいと思った」などの感想が多数寄せられた。

新国立競技場整備事業でイベント~大成建設

大成建設は、8月24日に新国立競技場整備事業で「体感しよう~建物をつくる仕事とリケジョ in 新国立競技場建設工事現場」を開催し、小学校4年生から高校3年生までの女子児童・生徒44名が参加した。

はじめに、廣作利香副所長が、完成イメージムービーや模型などを用いて競技場が完成するまでのプロセスを説明し、周辺の自然との調和や日本らしさを表すための「木材の活用」、現場作業の省力化や工程促進などを目的とした「プレキャストコンクリートの採用」など、設計や施工上の工夫や取り組みを紹介した。

次に、末田優子工事主任と大石沙紀設備係が、「モノづくりを仕事にしたい」との思いで建設会社を選んだことなど、理工系に進んだエピソードを紹介した。また、「建設現場の現場監督の1日」を説明し、安全管理や品質管理の大切さや、現場作業員や建設技術者など多くの関係者が力を合わせて建物をつくっていく建築の楽しさ・やりがいを語った。その後、参加者は現場で1000トンクレーンの大きさなどを体感した。

参加者からは、「バリバリの理系でなくても活躍できるか」「男性が多い現場で大変ではないか」「海外の現場で活躍する女性について」など女性の働き方に関する質問や、「現場で働く人たちが、笑顔にあふれているのはなぜなのか」など建設現場での雰囲気に関する質問も多く寄せられ、活発な意見交換が行われた。

【政治・社会本部】