Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年11月23日 No.3340  「ユニバーサルマナーを文化に」 -ユニバーサルマナーを学ぶイベント開催/1%クラブ

まち歩きで車いすユーザーの目線や不便を理解

1%(ワンパーセント)クラブでは今年度、心のバリアフリー推進に資する活動を強化している。その一環として11月3日、都内でユニバーサルマナー推進のためのイベントを日本ユニバーサルマナー協会およびミライロと共催した。

企業のCSR担当、人事担当、社内ボランティア組織関係者など20名が参加し、障がい者や高齢者への理解を深め適切に対応するマナーを学び、実践する場として1つのモデルを体験するとともに、より多くの地域、企業に広めていくための情報交換を行った。

■ 講義で得た知識をまち歩きで実感

日本ユニバーサルマナー協会による「ユニバーサルマナー検定3級」の講義として、ユニバーサルマナー協会講師の岸田ひろ実氏から、ユニバーサルマナーの必要性、バリアフリーとユニバーサルデザインの違い、障がいについての基礎知識、高齢者の心理状態と対応における注意点などについて説明があった。車いすユーザーでもある岸田氏による自らの体験を交えた講義、グループでの討議、演習問題も含めて、高齢者や障がいのある人に対して、無関心と過剰にならないための向き合い方を学んだ。

その後、ちよだボランティアセンターの協力を得てルートを選び、4つのグループに分かれて会場周辺を散策し、障がい者に役立つ情報をBmapsというアプリに登録した。車いすユーザーの目線を自ら体験したことが、ユニバーサルマナーの重要性の再認識につながった。

■ 各企業が地域で実施するためのネットワーク

ユニバーサルマナーに関する講座などを地域で展開するうえで連携先となり得る社会福祉協議会やNPOについて、東京ボランティア・市民活動センターから情報提供があった。東京オリンピック・パラリンピックに向けて「おもてなしの心」の醸成、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みの担い手である従業員の感性向上に向けて、各企業でユニバーサルマナーを推進していくことの重要性を確認した。

【教育・CSR本部】