1. トップ
  2. Action(活動)
  3. 週刊 経団連タイムス
  4. 2018年3月29日 No.3356
  5. ミャンマーにミッションを派遣

Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年3月29日 No.3356 ミャンマーにミッションを派遣 -ネーピードー、ヤンゴンを訪問

経団連は3月11日から13日にかけて、日本ミャンマー経済委員会の小林健委員長、朝田照男委員長を団長に、総勢60名で構成されるミッションをネーピードーおよびヤンゴンに派遣した。

■ ネーピードー

ネーピードーでは、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問との懇談の機会を得た。小林委員長は、潜在性の大きな消費市場やASEAN地域におけるサプライチェーンの拠点としての魅力を背景に、日本企業のミャンマーへの進出が拡大しており、ミャンマー日本商工会議所の会員数が370社を超えたことを指摘。新投資法・新会社法の制定など、ミャンマー政府のビジネス環境改善に向けた取り組みを高く評価するとともに、自由で透明性の高い投資環境のさらなる整備の必要性を強調した。

これに対しアウン・サン・スー・チー国家最高顧問は、日本・ミャンマー両国は幅広く連携・協力を進めており、どのような分野でも手を携えて実行すれば成功すると述べたうえで、日本との継続した協力、とりわけ雇用創出や人材育成の面での協力に強い期待を表明。そのためにも、ミャンマー政府として、インフラ整備を含め、ビジネス環境の整備に引き続き取り組む姿勢を打ち出した。

また、一行は、ウィン・ミン下院議長、タン・スィン・マウン運輸・通信大臣、ウィン・カイン電力エネルギー大臣、セッ・アウン計画・財務副大臣とも懇談を行った。ミャンマー側から、電力や鉄道・港湾・空港、工業団地等のインフラ整備における日本企業の協力に感謝の意が示されるとともに、さらなる投資への強い期待が示された。これに対し日本側からは、投資環境に関する具体的要望を伝え、意見交換を行った。

■ ヤンゴン

ヤンゴンでは、日ミャンマー協力の象徴であるティラワ経済特別区の視察を行い、同地で事業を展開する魅力などについて説明を聞いた。

また、ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)との間で、2014年11月以来となる「日本ミャンマー合同経済会議」を開催した。UMFCCI側からテイン・ハン副会頭はじめ80名の出席のもと、ビジネス環境整備、インフラ整備、人材育成における最近の取り組みを互いに紹介したうえで、協力促進に向けた方策について率直な意見交換を行い、共同声明を取りまとめた。

経団連は、今回のミャンマー訪問の成果を踏まえ、両国間の交流をさらに強化していく。

【国際協力本部】

「2018年3月29日 No.3356」一覧はこちら