Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年7月5日 No.3368  サプライチェーン全体での品質保証体制の強化に向けシンポジウムを開催 -世耕経産相・中西会長が登壇

あいさつする世耕経産相

あいさつする中西会長

講演する坂根日科技連会長

経団連(中西宏明会長)は6月25日、東京・大手町の経団連会館で、経済産業省、日本科学技術連盟とともに、公開シンポジウム「サプライチェーン全体での品質保証体制の強化に向けて」を開催した。昨秋以降の品質管理にかかる問題を受け、信頼の回復、体制強化を目指して開催された同シンポジウムには、企業の経営幹部や品質保証部門の実務者ら約500名が参加した。

冒頭、主催者を代表しあいさつした世耕弘成経済産業大臣は、一連の問題は個社の経営問題であるが、サプライチェーンでさまざまな企業がつながっている点を考慮すれば、「日本のものづくりに対する信頼や競争力を全体的に奪いかねない深刻な問題」との認識を示したうえで、品質保証体制の強化に向け、経営トップのコミットメントと現場とのコミュニケーションが重要と指摘。わが国製造業において、こうした問題が繰り返されることのないよう、産業界のリーダーシップへの強い期待感を示した。

続いて経団連の中西会長があいさつ。品質管理にかかわる不適切事例への経済界における対応状況を紹介しつつ、引き続き企業規模の大小にかかわらず、社を挙げて品質管理を徹底していく必要性を指摘。「品質問題は経営課題であり、経営幹部が品質保証の重要性を社内に繰り返し説き、徹底していくことが極めて重要だ」と述べ、この問題に対する経営層のコミットメントの重要性を強調した。

その後、日本科学技術連盟の坂根正弘会長による品質経営とトップの役割等に関する講演に加え、パネル・ディスカッションでは、登壇した企業から品質保証体制の強化に資する先進事例の紹介があった。

※ シンポジウムの模様(動画)や世耕経産相あいさつは、経産省ニュースリリースを参照
http://www.meti.go.jp/press/2018/06/20180625005/20180625005.html

【産業政策本部】