Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年1月1日 No.3390  「企業行動憲章シンポジウム」を開催

基調講演を行う中西会長

取り組みを説明する二宮委員長

経団連は、2017年11月に「Society 5.0の実現を通じたSDGsの達成」を柱に企業行動憲章を改定した。これを踏まえ、会員企業・団体にその趣旨の理解促進を図ることを目的として、一昨年に引き続き、「企業行動憲章シンポジウム」を12月17日に東京・大手町の経団連会館で開催した。

冒頭、中西宏明会長が、昨年11月に公表した提言「Society 5.0 ―ともに創造する未来―」について基調講演を行った。中西会長は、「世界には急激な社会変革の波が迫っており、人類史上第5番目の社会である『Society 5.0』、つまり『デジタル革新と多様な人々の想像・創造力の融合によって、社会の課題を解決し、価値を創造する社会』に突入しつつある。デジタル革新によって、社会のあり方が根本から変わる。そこで必要となるのが、豊かな『想像力』と『創造力』であり、そのキーワードは『課題解決・価値創造』『多様性』『分散』『強靱』『持続可能性・自然共生』である。Society 5.0は、1つの国や企業のみで成し遂げられるものではない。わが国主導のもと、世界中のあらゆる主体とパートナーシップを構築し、その実現を目指していく」と説明した。

また、二宮雅也企業行動・CSR委員長から、企業行動憲章改定以降の経団連の国内外での活動について説明を行った。具体的には、企業行動憲章改定を踏まえた会員企業の取り組みに関するアンケート調査の実施、SDGsに資するイノベーション事例集の作成および経団連SDGs特設ウェブサイトの開設、国連や政府の関係機関・国内外のNGOなど多様なステークホルダーとの連携・協働などについて報告を行った(※)

さらにパネルディスカッションでは、片野坂真哉副会長、遠藤信博審議員会副議長が、「Society 5.0の実現を通じたSDGsの取り組み事例」をテーマに、Society 5.0 for SDGsの企業経営への統合と実践、ステークホルダーとの対話などについて、会場からの質疑も交えながら議論を行った。

パネルディスカッションでは片野坂副会長(中央)、
遠藤審議員会副議長(左)がSDGsの取り組みについて議論

なお、2月27日に、同シンポジウムを大阪でも開催する予定である。

【SDGs本部】