Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年9月5日 No.3421  経団連・上智大学・香港中文大学の連携授業“Challenging Frontline Issues in Global Business”を実施 -経団連グローバル人材育成モデル・カリキュラム

プレゼンテーションを行う両校の学生(提供:上智大学)

最終講義参加者(提供:上智大学)

経団連では、企業の実務担当者によるグローバル・ビジネスの現状に関する講義を通じ、学生にグローバル・ビジネスで働くことの動機づけを行うため、上智大学とともに2012年度から連携講座「経団連グローバル人材育成モデル・カリキュラム」を実施している。これに加えて17年度からは、上智大学・香港中文大学と共同で夏季集中講座“Challenging Frontline Issues in Global Business”を開講している。同講座は、いわゆるPBL型(※)の教育カリキュラムであり、参加企業は、香港での両大学の学生への講義やグローバル・ビジネスにおける課題の提示、学生が討議を通じて提案をまとめる際のファシリテーションも含めて協力している。また、講義やグループ討議、プレゼンテーションなどはすべて英語で行われている。

今年度は、上智大学から10名、香港中文大学から8名、合計18名の意欲的な学生が参加。日本航空の協力を得て、8月5~9日に香港で、同19~23日に東京でそれぞれ講義や学外視察、グループ討議が行われた。両大学の学生は3つの混成グループに分かれて、「日本、香港、中国南部のインバウンド/アウトバウンド観光のマーケットにおいて同社の競争優位性を高める革新的な戦略を立案せよ」との課題に取り組んだ。

その成果は8月23日に上智大学で行われた最終講義で発表され、各グループによる熱のこもったプレゼンテーションに対し、両大学の教員や日本航空の関係者がそのスキルや内容を講評するとともに改善すべき点などを率直に指摘した。最終講義終了後には、上智大学の主催により両大学の学生と教員、日本航空や経団連の関係者が出席して懇親会が行われた。

経団連では、今秋以降も引き続き上智大学との連携授業を実施していく予定である。

PBL=Project Based Learning、課題解決型学習

【SDGs本部】