Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年10月17日 No.3427  長榮委員長が「READY STEADY TOKYO―パワーリフティング」を訪問 -選手らを激励

9月26、27日の2日間、東京オリンピック・パラリンピックのテストイベントである「READY STEADY TOKYO―パワーリフティング」が東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催された。経団連オリンピック・パラリンピック等推進委員会(豊田章男委員長、長榮周作委員長)の活動である「スポーツの現場訪問」の一環として、長榮委員長が2日目に行われたパラ・パワーリフティングの試合を訪問した。

山本選手が獲得した金メダルを手にする長榮委員長

この活動は、企業経営者がアスリートやアスリートを支えるスタッフと交流して理解を深め、広く発信することで多くの人に興味をもってもらい、東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げていくことを目的としている。

同大会は、東京2020パラリンピックのパワーリフティング競技および大会運営のテストイベントを兼ねており、12カ国から59人の選手が出場。本番と同じ会場で一般の観客を入れずに実施された。パラ・パワーリフティングとは、下肢に障がいのある選手が出場し、台の上に仰向けになった状態からバーベルを押し上げるベンチプレス競技。パラリンピックでは1964年の前回東京大会から正式競技となり、多くの観客を集める人気競技の一つである。今回の大会における記録は、パラリンピック出場選考基準となる「東京2020パラリンピックランキング」へ反映されるなど、大会出場を目指す選手にとって、非常に重要な位置づけとなった。

銀メダルを授与し、中辻選手と握手する長榮委員長

大会視察中、長榮委員長は山本恵理選手からパラ・パワーリフティング競技のルールや見どころについて解説を受けた。山本選手は初日に行われた女子55kg級に出場、見事に63kgのバーベルを持ち上げる日本記録を樹立し、金メダルを獲得した。

男子107kg級では、中辻克仁選手が出場し、194kgの試技に成功して銀メダルを獲得した。胸や腕、肩などの上半身の筋肉だけで、自分の体重よりも重いバーベルを一気に押し上げる選手のパワーやコントロール力、そして集中力は圧巻であり、長榮委員長も近くで試技を観戦し、その迫力に驚いた。

その後、男子107kg級の表彰式に長榮委員長はメダルプレゼンターとして登壇、選手にメダルを授与し、激励の言葉をかけた。

自己新記録に挑戦する森﨑選手

また、女子67kg級では森﨑可林選手が出場、60kgの試技に成功し、自己記録を更新した。

最後に長榮委員長は、山本選手や森﨑選手に「パラリンピック出場を目指して引き続きこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。

今回の訪問では、障がいのある人々が活き活きと活動する姿を通じて、スポーツの力をあらためて実感するとともに、東京大会を約1年後に控え、出場を目指す選手や競技を支えるスタッフの熱気を肌で感じるよい機会となった。

【ソーシャル・コミュニケーション本部】