Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2020年9月10日 No.3467  第15期「経団連グリーンフォーラム」開講

大橋チーフアドバイザー

経団連事業サービス(中西宏明会長)は8月3日、東京・大手町の経団連会館で「経団連グリーンフォーラム」(チーフアドバイザー=大橋徹二経団連副会長・コマツ会長)第15期(参加者35名)の開講式を行った。

冒頭あいさつした大橋チーフアドバイザーは、本フォーラムの対象者である企業のミドル層について、「経営トップからの指示を現場に浸透させ、現場の声を経営トップに発信する役割を担っている。企業の課題について現場感覚を持って解決し、企業組織を活性化させる大変重要なポジション」と強調。課題間の優先順位づけをして解決にあたることが重要であり、自身が(1)Safety(安全や心身の健康)(2)Law(法律、ビジネスルールの遵守)(3)Quality(商品等の品質と信頼性の維持向上)(4)Delivery(適切な納期の設定)(5)Cost(コスト管理)――という順位づけをミドル時代から行っていたことを披露し、「皆さんも課題解決にあたって、自分なりの軸となる考え方、優先順位などを確立していってほしい」と期待を述べた。

アドバイザーの大久保幸夫氏(リクルートフェロー)は、「コロナ禍によって、ビジネスのしかたも働き方も劇的に変わろうとしている」としたうえで、「環境変化に適応するために自分自身の思考フレームなどを変えていかなければならない。最も強い者ではなく、最も賢い者が生き残るといわれる。自らの変化を促す絶好の機会ととらえて、本フォーラムの一連の講座を積極的に受講してほしい」と督励した。

また、昨年度の修了生が、「ビジネスパーソンが成長するには、育てる力や育てる場所、本人の育ちたい気持ちが必要。本フォーラムは育てる力と場所は十分に提供してくれるので、本気で育ちたいとの意思を持って、自主的に参加することが重要」「受講を通じてミドルマネジャーに必要なスキルやマインドを身につけるとともに、例えば人前で上手に話ができないなど、自分が苦手としていることの克服に取り組むといった目標を持つことを勧めたい」といった応援メッセージを送った。

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経団連グリーンフォーラムは次世代リーダーの育成を目指し、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、キャリアデザイン、リーダーシップ、人材マネジメントなどの講義・演習や合宿講座を、9月から来年5月まで実施する。

【経団連事業サービス】