Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年4月14日 No.3541  第16期「経団連グリーンフォーラム」修了式を開催

大橋チーフアドバイザー

経団連事業サービス(十倉雅和会長)は3月24日、東京・大手町の経団連会館でミドルマネジャー向け年間講座「経団連グリーンフォーラム」の第16期修了式を開催した。オンライン出席を含む今期受講者30名と、チーフアドバイザーの大橋徹二経団連副会長(コマツ会長)、アドバイザーの大久保幸夫リクルートフェロー・職業能力研究所代表取締役が出席した。

大橋チーフアドバイザーは講話のなかで、コマツの経営を例に「お客さま、社員、株主、マスコミ、地域コミュニティーなど、すべてのステークホルダーからの信頼度の総和が企業価値であり、その最大化を図ることが経営の基本である。そのような経営を行ううえで、経営トップと現場をつなぐミドルマネジャーは大変重要なポジションにある」と強調した。また、「業務で価値判断するにあたって、コマツでは、SLQDCの視点、すなわち(1)Safety(安全や心身の健康)(2)Law(法や規制、ルール)(3)Quality(品質)(4)Delivery(納期)(5)Cost(費用)での優先順位付けとすることを重視している。自分なりの軸となる考え方や優先順位を確立することが重要だ」と述べた。

続いて、大久保アドバイザーは、「人の成長は不連続に段階的に起こるものである。一皮むけるという不連続な経験を恐れず、むしろ積極的に目の前の課題に挑みながら成長を続けていってほしい」と激励した。

その後、受講生一人ひとりが講座内容を振り返り、修了スピーチを行った。「講座を通して知識・スキルを再武装すること、同期生との交流のなかで自分自身の軸を発見することができた」「自分はこれまでキャリア形成に主体的に取り組んでこなかったことに気づいた。受講の結果、今後の研鑽テーマやキャリア目標を掲げることができた」といった感想や、「何でも話せる社外の同期の仲間を得たことは大きな財産となった。これを自分の成長および会社や社会の発展に活かしていきたい」との意気込みが語られた。

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経団連グリーンフォーラムは職場をリードできるプロ人材の育成を目的に、2006年に開講。演習を中心に、リーダーシップやキャリアデザイン、ロジカルコミュニケーション、ビジネス交渉術、マーケティング、プレゼンテーションなど、ミドルマネジメントに必須のマインドとスキルを学ぶ年間講座。第17期は6月に開講する予定である。

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