アジア太平洋地域や国内の自然保護プロジェクトを支援する事業


日本経団連自然保護基金/経団連自然保護協議会


支援プロジェクト2004

支援プロジェクト2004

インドネシア

1. インドネシア・東カリマンタン州のオランウータンの保護・調査プロジェクト
オランウータンは、近年急速にその分布域を狭めている。生息地のクタイ国立公園内で、社会・生態学的研究、違法な伐採や密猟のパトロール、保護施策立案のための生息分布の実態調査を行う。また北部石灰岩山森林地帯での調査と保護計画を提唱する。
実施団体
日本・インドネシア・オランウータン保護調査委員会/日本
http://orangutan.infoseek.livedoor.com/
2. 自然資源の共同管理を基礎とする持続可能な生計支援
東カリマンタン州で地域住民どうしのネットワーク構築とエンパワーメントを通して持続可能な生計を実現する。自然資源管理の成功事例・問題点など住民どうしが学びあう仕組みを作り、改善に向けたプログラム立案を行う。
実施団体
(社)日本環境教育フォーラム/日本
http://www.jeef.or.jp/
3. コモド国立公園での経験を生かしたフローレス海およびバンダ海のエコリージョンにおける海洋保護区内の優先的地点でのネットワークの形成
フローレス海およびバンダ海のサンゴ礁は卓越しているが、破壊的な漁法などによる脅威に晒され、またエルニーニョによって白化現象が起きている。ワカトビ国立公園において状況調査を実施し、公園当局の管理計画、ゾーニングを支援し、関係者間のコンセンサス形成に努める。ラジャンパット諸島では活動拠点の整備を行う。
実施団体
The Nature Conservancy,Costal and Marine Program-Indonesia/米国
http://www.tnc.or.jp/
4. インドネシア・ランプン州セガマ・クチル島における絶滅に瀕したタイマイの保護活動
スマトラ島ムレンゲの東30kmに位置するセガマ・クチル島はタイマイが年間約200巣産卵しているが、漁師によりすべて採取されている。監視小屋と監視人を置く保護システムを構築し、上陸数・産卵数をモニタリングし、卵の孵化調査・標識調査を実施し、若手研究者を養成する。
実施団体
インドネシアウミガメ研究センター/インドネシア
http://www.seaturtle.or.id/
5. インドネシア熱帯林の生物多様性保全に寄与するための木材取引調査プロジェクト
インドネシアの熱帯林は生物の多様性が最も豊かな地域の1つであるが、プランテーションや採鉱、火災、過剰伐採等により急速に破壊されている。現在の取引報告システムを改善して木材の適正な管理に役立つ統計システムの策定を支援し、熱帯林の保全に貢献する。
実施団体
トラフィックイーストアジアジャパン/日本
http://www.trafficj.org/
6. インドネシア・Gurung Palung国立公園における住民参加によるオランウータン保全のための法執行
ボルネオ島南西部のGunung Palung国立公園はオランウータン保全のための最も重要な場所で、その保護のためには密猟や違法伐採に対する生息地での法の執行強化、地元民によるパトロール隊が重要である。保護部隊の強化、訓練を図る。
実施団体
Fauna & Flora International-Indonesia Programme/英国(FFI)
http://www.fauna-flora.org/

タイ

7. タイ・ナコンシタマラート地区「緑の絨毯作戦」第二期計画
タイのマングローブ林は、エビ養殖池への転換のための伐採などで、この30年間に半減。1998年〜2002年の第1期再生計画をさらに進め、03年度より第2期の3年計画植林事業を開始。第2期では第1期植林分の保育にも注力し、かつ当植林サイトのCO2吸収実証調査も実施。
実施団体
マングローブ植林大作戦連絡協議会/日本
http://www.alles.or.jp/‾mangrove/
8. マレー半島におけるスズ採掘がもたらしたヒ素その他重金属汚染による河口・海岸域までの環境修復と改善活動
マレー半島山間部では採掘のための森林伐採、採掘跡地の放置、鉱石加工用水の垂れ流し等により、地域の生態系が大きく悪化し、水汚染が問題となっている。水浄化パイロットプラントを施工し稼動させるとともに、環境汚染の実態を詳しく調査する。
実施団体
(社)国際海洋科学技術協会/日本
http://member.nifty.ne.jp/jimstef/
9. タイ・北部高原地域における子ども達への環境教育
ランプーン県での環境教育センター立ち上げの経験を生かし、チェンマイの北西150kmにあるMae Daed,Chaem Luang両地区で原住民の伝統的な知識の復活や、自然資源管理に関して子ども達への環境教育を行う。
実施団体
CARE Raks Thai Foundation/タイ
http://www.carethai.org/

フィリピン

10. 生物多様性保護のための環境学習と森林の再生
マニラの水源地ビグナイ地区は森林が激減、森林破壊が進む。これ以上森林が減少すると、高地・低地の生活不安、水不足が予想される。住民による水源林再生と環境教育を通じ、生物多様性保全、土壌・水資源保全を行う(03年にICAが設立した環境教育センターが唯一の教育機関)。
実施団体
ICA文化事業協会/日本
http://www.icajapan.org/
11. 熱帯林住民にたいする椰子殻炭を用いた植林事業
ケソン州を流れるリアル川の水源林は乱伐、災害等により荒廃し、森の住民の生活は極端に疲弊している。椰子の殻を素材とする炭を生産して住民の所得を向上させ、雑木の乱伐を防ぎ、さらに植林5ヵ年計画を実施する。
実施団体
観照ボランティア協会/日本

ベトナム

12. ベトナム・ダンフォン村における環境教育事業
中部山岳地帯のダンフォン村は、人口急増により、農地拡大が進み森林が減少している。森林を保全しつつパーマカルチャーの手法に基づく、持続可能な農林業を営む重要性を現地農民に説き、その実践を促す。
実施団体
(社)日本国際民間協力会/日本
http://www.kyoto-nicco.org/
13. 絶滅の危惧にさらされているベトナムのジュゴン保全計画
コンダオ群島はベトナムで数少ないジュゴンの生息地である。しかし乱獲、開発等で重要な藻場が消失し、そのため危機にさらされている。昨年開かれたジュゴン保護の為のワークショップでの勧告・提言をうけて藻場の調査、教育キャンペーンなどを実施する。
実施団体
WWF-Indochina Programme(Vietnam)/ベトナム
http://www.wwfindochina.org/

カンボジア

14. キリロム国立公園での環境教育と住民ベースのエコツーリズム
プノンペンから120kmのキリロム国立公園は、周囲の緩衝地帯で急激な森林伐採が進み生物多様性保全の最後の拠点となった。保全にはエコツーリズムによる収入が重要で、そのための人材開発、環境保全を尊重するエコツーリズム概念のカンボジア人訪問客への徹底などを実施する。
実施団体
Mlup Baitong/カンボジア
http://www.mlup.org/
15. コンポンチュナン県における地域漁業組合の自然資源管理におけるキャパシティービルディング
トンレサップ湖地域では漁業が重要な生業で、政府は漁場をコミュニティーに返還し、地域漁業組合を設立することを求めている。持続可能な漁業をめざす組合設立のため、地元住民のキャパシティビルディングと意識化を行う。
実施団体
日本国際ボランティアセンター/日本
http://www1.jca.apc.org/jvc/
16. カンボジア・バンティーミーンチェイ州におけるツル保護区の保全支援のための住民によるエコツーリズム開発
プノムスロック地域の貯水池は危惧種のオオヅルの乾季の集結地で、その他の貴重な水鳥も集まる多様性に富んだ保護区である。地域社会を主体とする自然と文化の観光開発を行い、地域住民の過度な侵入による森林、草地の喪失を防ぐ。
実施団体
International Crane Foundation/米国
http://savingcranes.org/
17. 中央カルダモン森林保護区におけるコミュニティを主体とした自然資源管理計画
カルダモン山脈の中心部は実質的な開発の手を逃れた原生森林地域で、2002年7月、中央カルダモン森林保護区が設立された。同区にて自然資源管理に向けた地元コミュニティーの参加と責任の強化、および生計支援を目的に参加型土地利用計画の実施を推進する。
実施団体
Conservation International/米国
http://www.conservation.or.jp/

マレーシア

18. Kukupマングローブ島内・周辺における地域住民向け環境教育及び生物多様性保全計画の開発
マングローブが生い茂り、多様な水鳥等の集まるKukup島は永久保存林であり、州立公園、ラムサールサイトでもあるが、土壌浸食、浮き籠漁業・ゴミの直接投棄による水質汚濁等に直面。情報兼教育センターが設けられ、エコツーリズムも念頭においた木道、吊橋も設けられたが、スタッフが未熟。住民、ビジターに環境教育を行い、かつスタッフの教育等も行う。
実施団体
Wetlands International-Asia Pacific Malaysia/マレーシア
19. マレーシアにおける熱帯林再生・植林プロジェクト
ボルネオ島ビンツルは熱帯雨林域に属するが、焼き畑、木材伐採、大規模なプランテーションの展開等で急速に広大な森と生物多様性が失われている。宮脇方式と呼ばれる環境保全林形成の理論を応用し、最も自然性が高い熱帯雨林の再生を目指す。
実施団体
(財)国際生態学センター/日本
http://www.jise.or.jp/
20. マレーシア・サクワラ州における熱帯雨林再生のための植林活動
ボルネオ島北部のサラワク州は、近年、伐採や森林火災による熱帯林破壊によって環境悪化が強く懸念されている。同州のサマラハン管区セリアン地区アペン保護林において50haの植林・育林、環境教育および生活環境調査を実施する。
実施団体
(社)日本マレーシア協会/日本
http://www.jma-wawasan.com/
21. ボルネオ島サバ州Ulu Tungud州高地ヒース林における生物多様性の保全
ボルネオ島サバ州Ulu Tungud森林は標高1300m、傾斜25度の山岳地形。土壌は超塩基性で、強い毒性のマグネシウム、クロム等の濃縮物を含み、森林の丈は低く、固有の動植物が生息。この希少なヒース林のエコシステムの生物多様性を評価し、保全のための管理戦略を開発する。
実施団体
Global Environment Centre/マレーシア
http://www.gecnet.info/

東チモール

22. 東チモールにおける自然保護地域システム樹立の支援
東チモールは生物多様性の宝庫ながら建国途上にあり、自然保護問題について政府が十分機能していない。15の野生生物保護地域について生物多様性を評価し、そのうち5つ以上について保全策を勧告。NGO関係者、政府・地域指導者の訓練等も行う。
実施団体
BirdLife Asia Division,Tokyo/日本

ラオス

23. 共有林保全と地域社会の自立をめざした総合村落開発プロジェクト
ビエンチャンから350km南下したカムアン県はベトナムからタイに抜ける幹線道路にあり、森林の商業伐採、ユーカリの一斉造林、石膏や石灰岩の採掘および農薬や化学肥料の投与による自然破壊と農民の貧困化が進行。共有林保全活動および村落開発事業を実施し、NGO間のネットワークを構築する。
実施団体
日本国際ボランティアセンター/日本
http://www1.jca.apc.org/jvc/
24. 環境番組の制作と環境教育への利用
ラオスでは、経済開発などのために川や森などの資源劣化が見られ、環境問題と持続的な自然資源管理に重点をおいた情報収集は重要。南部4県で地元テレビ局を通じた環境番組を制作し、その放映とビデオ化により環境機関に情報を提供する。
実施団体
メコン・ウォッチ/日本
http://www.mekongwatch.org/

中国

25. 呼倫貝爾(ホロンバイル)地域植林プロジェクト事業
内蒙古のホロンバイル市は草原退化、土壌流失などによって生態環境が悪化。林地面積を18千ha増やし、森林被覆面積を9%から20%にする植林計画を立案し、植林活動と環境教育を継続実施する。
実施団体
呼倫貝爾地域緑化推進協力会/日本
http://www2.u-netsurf.ne.jp/‾s-juku/
26. 中国黒龍江省Baoqing(宝清)郡の湿地保全区域における生物多様性の向上
黒龍江省北東部パオチン郡の大湿地は保護区に指定され、生物多様性保全に重要な役割を果たしているが、詳細は未解明。多様性の調査を継続実施し、今後は国の資金援助が期待できないのでエコツーリズムで資金を補填する。住民への教育訓練、エコ農業も計画。
実施団体
Chinese Society of Agro-Ecological Environment Protection/中国
27. 多様性のある森林再生のモデルづくり(中国大同市)
中国の黄土高原は土壌浸食と沙漠化が深刻。最近は地下水まで枯渇。大同市南部にて自然二次林を模し、現地の地形や土壌にあわせた樹種(約20種)を50ha、36万本植樹し、生態系に合致した森林再生を目指す。また、自然林から採取し、育苗した落葉広葉樹を試験的に植栽し、その状態を観察・記録する。
実施団体
緑の地球ネットワーク/日本
http://homepage3.nifty.com/gentree/
28. 内蒙古高原自然保護区の植林・保護(中国)
内蒙古高原はかつて森林と草地の豊かな緑地だったが、大陸性半乾燥気候で300年前から砂漠化が進行し、樹種も最近20年間で半減した。自然保護区を設け、在来樹種を保護、増殖することは植物の多様性維持に不可欠。4年間の経験と知見を活かし、場所を移して植林・保護を実施。
実施団体
沙漠植林ボランティア協会/日本
http://www.kurikoma.or.jp/‾imamuraa/kinokai/sabaku/houkoku.html

パキスタン

29. パキスタン北部高地の固有植物遺伝資源の地域社会に立脚した保全
パキスタン北部は植物遺伝資源の宝庫であるが、特に薬用植物は、市場拡大を背景とした乱獲や病害等で喪失の危機にある。地域社会の福祉向上に配慮し、薬用植物の保全を図る体制づくりを行う。02、03年度の成果を踏まえ、共同作業場・乾燥施設を設け、品質向上を図る。
実施団体
海外植物遺伝資源活動支援つくば協議会/日本
http://www.2u.biglobe.ne.jp/‾shigss/TASO2/

インド

30. 南インド沿岸の貧困社会における生物多様性保全のための子供達の運動
トティリコン地区の沿岸地域は極度の水不足で農業が衰退し、この地方特有の草本による健康法の伝統も生物多様性も失われている。子供の好奇心と熱心さを活用し、実践的訓練を通して、これらの復活を目指す。
実施団体
Foundation for Sustainable Development/インド

バングラデシュ

31. コックスバザールのハーバング地域における住民参加型の丘陵森林生態系及び生物多様性の保護
ハーバング地域は生物多様性豊かな湿地帯であるが、森林は燃料や商業のために伐採され、農地の拡大で危機的状況にある。住民の主体的な参加で森林資源管理の教育や植林活動を進め、生態系を保全する。
実施団体
Bangladesh POUSH/バングラデシュ
32. Tanguar Haorにおける野生生物多様性の保全(第2期)
Tanguar Haorはバングラ北東部における最大・最重要な湿地生態系。鳥類の多様性は豊かだが、環境悪化・捕獲により数は激減。ウミガメや哺乳類も激減ないし絶滅。政府は本地域を環境危惧地域等に指定。野生生物(特にミサゴ)保全・住民の生物多様性管理能力の向上等を図る。
実施団体
Nature Conservation Management/バングラデシュ
33. サンダーバンのステークホルダーに対する持続可能な収穫を求めるキャンペーン
ベンガル湾沿いのサンダーバンは、広さ1万平方kmの世界最大のマングローブ林で、沿岸の生命と生態系を保護する緩衝地帯。その存在が脅かされている中で、持続不可能な自然資源の採取も行われ、持続可能な採取を訴えるキャンペーンを緊急に実施する。
実施団体
Center for Coastal Environmental Conservation/バングラデシュ

ネパール

34. ネパール・バルワ村のコミュニティフォレスト指導事業
長年の森林伐採により首都近郊のバルワ村の林地は随所で崩壊している。現地での指導や担当者の招聘を通じ、基本的な育林・造林方法や技術を伝え、現地に即した森林文化の醸成と人材育成に貢献する。
実施団体
熊野森林文化国際交流会/日本
http://www1.ocn.ne.jp/‾kifajap/
35. 住民主導による森林とそれを取巻く環境・生物多様性の保全
カトマンズから35kmのSano Banghali村とChaubas村は、森林、丘陵、草地に囲まれ、住民の多くは農民で林産物を採取して生存ギリギリの貧困生活をしている。住民を教育し、住民主導で環境ならびに森林の保全、貧困の緩和を図る。
実施団体
Paropakar Primary Health Care Centre /ネパール
http://www.iuhpe.nyu.edu/about/offices/asia.html

モンゴル

36. モンゴルにおける野生生物保全管理方法向上への支援
モンゴルの自然保護区職員、研究者、学生にシンポジウムや現場でのトレーニングを通じ、保護技術の向上、保護調査の方法や環境教育を実施する。また、中国・ロシアなどとの国際的な保護協力関係を構築する。
実施団体
(財)日本野鳥の会/日本
http://www.wbsj.org/

ロシア

37. 湿地環境の指標鳥・マガンの東アジア地域における個体数回復とその生息地保全活動
マガンは豊かな湿地の指標鳥で、その個体回復への取組は多様な水鳥にとっても大きな恩恵をもたらす。繁殖地ペクルニイ湖や越冬地での調査を行い、回復メカニズムを解明し、保護戦略の策定等を行う。
実施団体
日本雁を保護する会/日本
http://www.jgoose.jp/
38. ビギン川森林地帯の住民と行う流域保全活動
ビギン川流域には130万haの針葉樹林・針広混交林が残存し、アムールトラなど絶滅危惧種が多数生息も、ソビエト体制終焉後、希少種の密猟、不法伐採等が横行。密猟・不法伐採の現状調査、エコツアー運営トレーニング、ビジターセンターづくり、非木材林産物の販路開拓を行う。
実施団体
FoE Japan/日本
http://www.foejapan.org/

ソロモン

39. アーナボン海洋保護区プロジェクト
アーナボン島は生物多様性に富み、固有種も多く、海洋保護区に指定されている。91年以来、カメの生息数の推移に関する比較調査を継続。さらに自然保護のアウェアネス活動や保護オフィサーの訓練を実施する。
実施団体
The Nature Conservancy,Pacific Division/米国
http://www.tnc.or.jp/

サモア

40. マングローブ生態系保全活動の推進
ウボル島南部沿岸のサアナプ・サタオア村地域には村落共同体所有のマングローブ林(75ha)が拡がる。観光客誘致と環境教育のため南太平洋環境計画(SPREP)が木道を設置した。木道に沿って案内板・解説板を作り、ガイド養成のための教育・指導を行う。
実施団体
国際マングローブ生態系協会/日本
http://www.kaiyo-net.com/mangrove/

エクアドル

41. ガラパゴス諸島サンクリストバル・エスパニョラ両島の絶滅危惧固有種の救済復元計画
ガラパゴス諸島では、固有種や自然環境を保護することが必要。サンクリストバル島では高度絶滅危惧種のカランドリニア個体群の保護とミコニア群落の再生を、エスパニョラ島では島固有のウチワサボテンの生育とモニターなどを実施する。
実施団体
ガラパゴス・ダーウィン研究所/エクアドル
http://www.darwinfoundation.org/

ギニア

42. 霊長類保護を兼ねた熱帯雨林の再生
ギニア中部のモロタ村にて、農作物の被害軽減・住民との共生をめざし、これまで霊長類の好む果樹等を植栽してきた。改めて霊長類と農作物の被害を調査し、選伐(50ha)、除草(30ha)および防火帯の設置と潅水(これまでの全植栽面積138ha)を実施する。
実施団体
サパ=西アフリカの人達を支援する会/日本
http://supa.web.infoseek.co.jp/

ブルキナファソ

43. サヘル域内の異なった環境下における適性樹種選択による植生回復プロジェクト
タカバングゥ村はブルキナファソ北部のサヘル地域に位置し、毎年の雨量が不安定な上、年間雨量が減少。住民自身の主体的な植生維持活動を推進し、住民の環境に対する意識と技術を高めることにより、植生回復および植生管理活動につなげることを目指す。
実施団体
緑のサヘル/日本
http://www.jca.apc.org/‾sahel/

マダガスカル

44. 地方事業の開発と森林再生によるVohimana雨林の保全
Vohimanaはマダガスカル東部の重要な雨林。多くの爬虫類、両生類、鳥類、薬草の生息地であるが、過度の焼畑農業で破壊が進行。エコツーリズム、絶滅危惧種Indri indriレムールの保護等のための森林再生、ボランティア募集事業(ウェブサイト更新、宿泊施設改良等)を実施する。
実施団体
Man and the Environment/マダガスカル
http://www.mate.mg/

アジア

45. 地球環境の世界的変化を視野に入れたインド側テライ・アーク・ランドスケープ(TAL)の保全
テライ・アーク・ランドスケープはWWFの世界エコリージョン200のうちの1つで、インド側は北部3州にまたがり、生物多様性に富む。10の保護区があるが、全体として統合された運営がなされていないので、革新的な保護管理戦略導入のための準備を行う。
実施団体
IUCN-The World Conservation Union, Asia Programme/タイ
http://www.rbp-iucn.lk/
46. アジア湿地イニシアティブの構築
「アジア湿地シンポジウム2001」で採択された「ペナン声明」を実現するため、具体的な湿地課題に直面している地域住民と共有し、湿地の賢明な利用とパートナーシップをめざす主体的な行動を展開。アジア湿地イニシアチブ委員会やワークショップで活動を深化させる。
実施団体
ラムサールセンター/日本
http://homepage1.nifty.com/rcj/
47. ロシアの青少年との交流による自然環境保全活動と環境教育の実践
日ロ渡り鳥条約(1988年)等に基づき日本では全国各地で標識調査が実施されているが、ロシア極東地方では同様の調査が実施されてこなかった。ロシアと富山県の青少年が共同で渡り鳥の標識調査やビオトープ事業に参加し、自然保護活動に目が向くようにする。
実施団体
富山県自然保護協会/日本
48. ヘラシギの繁殖地、中継地における保全のための活動
ユーラシア最北端のチュコト半島から東南アジア、ニュージーランドに至る太平洋西側はヘラシギ等のシギ・チドリ類の渡りの経路。ヘラシギは絶滅の危機に瀕しているので、繁殖地および中継地で渡りと生態を調査し、種の生息地の保全策の策定に寄与する。
実施団体
日本湿地ネットワーク/日本
http://www.jawan.jp/

その他

49. 東アジア諸国における環境教育事業事例のデータベース作成及びワークショップ実施事業
東南アジアにおける環境教育分野での協力関係を築くため、各国における主要な関係団体の活動状況を把握し、信頼性のあるデータベース(DB)を作成する。今回は事業事例をDB化し、また組織に関する情報も更新していく。
実施団体
(社)日本環境教育フォーラム/日本
http://www.jeef.or.jp/
50. アジア途上国への自然保護に関するテレビ番組の配給とその現地語版制作支援事業
映像は自然保護・生物多様性の考えを普及するのに効果的な手段。しかし、途上国ではこれら映像の放映機会は少ない。アジア各国のパートナー団体と協力し、無償で物語性のあるNHKの『The Global Family』シリーズの放映をカンボジア、ネパール等6カ国で実施。
実施団体
環境テレビトラスト日本委員会/日本
http://www.tve.org/
51. 北方四島における生態系保全と一次産業の共生に関するモデル形成(日本「北方領土」)
当地域、とくに海洋の生態系は密漁および乱獲等により現在危機的な状況にある。これまでのビザなし交流による現地調査を踏まえ、一次産業等の現状把握と補助調査を実施し、北方四島全域の生態系のまとめと保全計画を提案し、そのためのシンポジウムを開催する。
実施団体
北の海の動物センター/日本
52. 遺伝的多様性の保持を目的としたタンチョウの個体群保全に関する研究(日本・ロシア)
タンチョウはIUCNのRed List 2003では近い将来において絶滅の危険性が高い種とされている。大陸個体群と北海道東部で繁殖する個体群に分かれているので、2つの個体群の遺伝的および外部形態的差異を把握し、保全のための効果的な事業を提言する。
実施団体
タンチョウ保護調査連合/日本

日本

53. 知床国立公園におけるエコツーリズム推進に係るガイド連絡組織の構築とガイドラインの策定、及びそれらの周知普及に関する事業
知床半島は世界自然遺産として登録を申請中。今後、自然保護に適さないプロモーションと観光客の増加が懸念される。ガイド本の出版、ガイド内容の充実、新しいプロモーション戦略の策定等により、自然保全と利用の理想的なシステムを作り、関係方面、ガイド業者に広く呼びかける。
実施団体
知床ナチュラリスト協会/日本
http://www.shinra.or.jp/
54. オオワシ(Haliaeetus pelagicus)の繁殖地・北サハリンおよび越冬地・北海道における生息現況調査
サハリン州は希少猛禽類オオワシの一大繁殖地であり、約100つがいの営巣が推定される。大規模な油田開発が計画・一部着工され、オオワシの繁殖に相当な影響があると予想されるので、現地で繁殖調査を実施し、巣内雛に発信機を装着し、翌冬の北海道での飛来確認とその後の行動追跡を実施する。
実施団体
(社)北海道野生生物保護公社/日本
http://www.marimo.or.jp/‾wpb/Index.htm
55. 北太平洋において最大の産卵場である屋久島のアカウミガメの保護
屋久島は北太平洋最大のアカウミガメの産卵場。砂浜の減少、環境悪化が進行し、自動車のライトでウミガメの上陸・産卵、孵化して海に帰る行動に深刻な影響が出ている。遮光林の植樹、海浜の清掃、生態調査を実施し、ウミガメや環境の保護と啓蒙を行い、教育の場としても活用する。
実施団体
屋久島うみがめ館/日本
http://www.umigame-kan.org/
56. 富士北麓水域における生態系多様性に関する調査
富士北麓では30年来、総合的な調査がなされていない。北麓水域の植物・菌類・動物などを調査することで、包括的な生物相の実態を明らかにする。成果を広く公開し、具体的かつ実効性のある生態系保全に資する。
実施団体
富士北麓生態系調査会/日本
57. 日本の代表的な湧水湿地の現状と保全方策の提言
湧水湿地にはわが国固有の水性生物が多いが、開発の影響も受けやすい。2002年に環境省が発表した日本の重要湿地500のうちの16か所につき、生物相と生態系の状況を調査・分析し、保全の方策を提言し、蓄積された情報を公開する。
実施団体
国際湿地保全連合日本委員会/日本
http://www.wi-japan.com/
58. 御蔵島におけるバンドウイルカの保全のための啓発活動
御蔵島は、野生イルカのウォッチングブームで観光客が増え、活性化が著しい。しかし、イルカの生態や生息環境を無視したウォッチングは過度の負担をかけている。ビデオや小冊子、DVDを作成・配布し、観光客や住民に対し野生イルカの生態や御蔵島の海陸の貴重な自然を啓蒙する。
実施団体
御蔵島バンドウイルカ研究会/日本
59. 森と湖と人を結ぶアサザプロジェクト 森林バイオマスの活用による霞ヶ浦・北浦水源林の生物多様性保全
霞ヶ浦は開発に伴う水質の汚濁、漁業の衰退、森林の放棄などで生物多様性が著しく低下している。平地林(里山)のバイオマス活用により流域の水源林の生物多様性保全と健全な水資源の再構築を進める。
実施団体
アサザ基金/日本
http://www.kasumigaura.net/asaza/
60. 琵琶湖西域における自然資源管理と地域活性化を目的とした複合モデルの構築
滋賀県大津市の放置された山林にて地元の自然資源を上手に活用した森林保全および伝統文化・適性技術を継承する人材育成事業の展開を目指す。そのため、本年度は現地調査、山林整備、農地整備、作業小屋の建設等を実施する。
実施団体
(社)日本国際民間協力会/日本
http://www.kyoto-nicco.org/
61. ヤマネの総合的な研究から日本と世界のヤマネ保護、森林保全、環境教育の応用化へ
ニホンヤマネは日本固有種の天然記念物で、レッドデータリストの準絶滅危惧種。ヨーロッパの多くの国でもヤマネは保護種として指定されている。内外の研究者とネットワークを作り、世界のヤマネの多様性の保護と保護策の提言、環境教育の創造と実施、森林保全に貢献する。
実施団体
ニホンヤマネ保護研究グループ/日本
62. 富士山麓湿地保全活動
富士山地域で唯一の湿原植物を有する小田貫湿原は、近年周辺からの水供給の減少、周辺森林の伐採等により、湿原の乾燥化が進み、放置すれば衰退劣化が懸念される。植生調査、水源調査、湿地保全整備等湿生植物の保護活動を継続し、基礎的な環境保全を進める。
実施団体
富士宮自然観察の会/日本
63. 富士山の森再生活動
富士山国有林内のブナ帯に属する風倒跡地内は、付近に自然林が残され、富士山特有の種も存在し、豊かな生態系を維持している。96年の風倒大被害から、広葉樹の植栽により、風雪に強く種の豊かな森を再生する。04年度は除伐、地拵え等を行う。
実施団体
富士山自然の森づくり/日本
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4378/index.html
64. 伊豆自然塾体験学習場整備計画
静岡県田方郡修善寺町の風光明媚な里山山林にて、主として都市で生まれ育ち自然に接する機会の少ない青少年を対象とする、山林保全活動、自然観察、里山の伝統・文化の歴史の学習、農業実習、国内外の青少年の触れ合い等のための研修場を建設する。
実施団体
(財)オイスカ未来開発伊豆自然塾支局/日本
http://www.oisca.org/
65. トキの野生復帰に向けた棚田・里山・水辺環境のモデル構築及び地域環境教育
環境省と新潟県は、2006年頃トキの放鳥・野生復帰の前提で佐渡島の環境づくりを実施中も、佐渡島の里山環境は大幅に悪化。他方、トキの数は増加。トキの住む里山の具体的モデルを明示し、04年度末で放鳥に向けたビジョンを提示する(ビオトープ構築、公開講座等も実施)。
実施団体
新潟大学農学部附属 フィールド科学教育研究センター/日本
http://www.agr.niigata-u.ac.jp/
66. 生き物豊な福島潟自然学習園の創造と潟の環境保全・普及活動
新潟県の福島潟は天然記念物のオオヒシクイなど野鳥、水性植物の宝庫。自然学習園で、生物・水性調査やオオヒシクイの食草マコモの植栽などを市民と協力して推進。また観察会や自然保護の出前授業を実施する。
実施団体
ねっとわーく福島潟/日本
http://www5e.biglobe.ne.jp/‾hishikui/
67. 西表国立公園におけるウミガメ類の生息及び上陸・産卵状況の調査
西表国立公園の西部地域はウミガメ類の重要な生息地であるが、当地域でもウミガメの上陸・産卵回数および頭数は減少している。保全のためには状況把握が重要であり、上陸・産卵痕跡調査および標識または発信機の装着による行動追跡を実施する。
実施団体
日本ウミガメ協議会附属 八重山海中公園研究所/日本
http://www.umigame.org/