会員企業の自然保護活動
日本郵船株式会社
| URL: | http://www.nyk.com/ |
|---|---|
| 窓口: | 安全環境グループ 環境マネジメントチーム |
| 住所: | 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビル |
| 電話: | 03-3284-5214 |
| FAX: | 03-3284-3236 |
| E-mail: | ENVIRONMENT@jp.nykline.com |
1.自然保護、生物多様性に関する経営理念・方針
- 日本郵船グループ 環境方針
- 企業活動が地球環境に与える影響を考慮し、必要な目的・目標を定め、これらを定期的に見直し、継続的な改善を図ることにより、海洋・地球環境の保全に努めます。
- 安全・環境に関する法律・規制等の遵守はもとより、積極的な自主基準の制定・運用に努めます。
- 運航船隊の安全確保をはじめ、内陸・内水及び航空輸送を含む全ての輸送モード、並びにターミナル、倉庫など海・陸・空に広がる輸送サービスの安全確保に努めます。
- 省資源、省エネルギー、廃棄物削減、リサイクル等に取組み、特に温室効果ガス、オゾン層破壊物質、有害物質等の排出を抑制・防止します。
- 船舶・航空機をはじめとする輸送機器、荷役機器、資材などの調達による環境負荷を出来る限り小さくすることに努め、環境にやさしい技術等の採用を推進します。
- 社内広報活動・環境セミナー等を通じて、社員一人ひとりの環境意識を高め、会社の環境方針を浸透させます。
- 社会との対話を密にし、積極的な環境情報開示、環境保全活動への助成・支援に努めることで、広く社会に貢献します。
2.事業活動における生物多様性への取り組み
- バラスト水の適正処理
船舶は船体の強度や安定性を保つため、専用タンクに海水(バラスト水)を入れて運航し、寄港地で注排水することがあります。そのバラスト水に含まれる貝、プランクトンなどの海洋生物や菌類がほかの海域に運ばれ、移動先の生態系に影響を与える恐れがあり、世界的な問題になっています。これを受けIMOは、一定の水質基準を満たさなければバラスト水の排出を禁止する国際条約を2004年に採択しました。条約が発効した場合、基準を満たすバラスト水処理装置の搭載が義務付けられます。当社では、外洋上でバラスト水を交換し、各国水域に持ち込まないようにする対策を実施するほか、海洋生物を適正に処理する装置や管理方法の研究開発を行っています。
- バラスト水処理装置
当社グループ会社の(株)MTIが船舶用バラスト水処理装置をJFEエンジニアリング(株)と共同開発し、2008年11月より船上実証試験を大型貨物船で開始しました。本処理装置はタンクに注水する際、フィルターで大型の海洋生物、プランクトンを除去した後、水道水の消毒に使用する塩素系薬剤を投入、高速攪拌することで小型の生物や菌類を処理します。また、フィルターで捕らえた海洋生物などはそのまま元の生息海域に戻します。タンクから排水するときは、注水時に投入された薬剤の中和剤を混ぜて無害化し、排出海域の生態系に配慮した工夫を施しています。
- シリコン系塗料の採用
現在、当社では塗料そのものが生物の付着を防止し、水中への溶出がないシリコン系塗料に注目、自動車専用船やコンテナ船、LNG船などに積極的な導入を進めています。
- 環境に配慮した船舶の解体
当社では、原則的に労働安全・環境に配慮している中国の指定ヤードでのみ、解体を行うこととしています。また安全と環境に配慮した解体作業を行うため、船に使用されている有害物質をあらかじめリストアップする取り組みも開始しました。
3.社会貢献活動としての生物多様性への取り組み
当社社会貢献ウェブサイト http://www.nyk.com/csr/social/index.htm
- NYK・ヘイエルダール記念事業 日本郵船ネイチャーフェローシップ
NPO法人アースウォッチ・ジャパン(http://www.earthwatch.jp/)と協働で、海洋環境調査・研究を人手と資金の面で支援するため、国内の大学生5人と当社グループ社員6人を2006年から5年間、毎年派遣しています。このプロジェクトでは、海洋環境調査を通して参加者が環境意識と国際感覚を醸成し、積極的に海洋環境保全に貢献していくことを目的としています。
http://www.nyk.com/fellowship/index.htm- ビーチクリーニング@湘南
2008年5月、特定非営利活動法人日本渚の美術協会および財団法人かながわ海岸美化財団(http://bikazaidan.main.jp/)の協力により、当社グループ21社の社員とその家族、友人など総勢160人が神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜、材木座海水浴場の清掃活動を行いました。本活動は2007年から開始し、海と深く関わり、恩恵を受けている当社グループ社員が、感謝を込めて汚れた海岸をきれいにすること、そして環境の大切さをあらためて考えることを目的としたものです。発泡スチロール、ガラス、釘、煙草の吸殻など、約1時間で拾ったごみは、およそ350キログラムになりました。
http://www.nyk.com/news/2008/0521/index.htm- 海岸林保護ボランティア
2009年3月、特定非営利活動法人地球緑化センター(http://www.n-gec.org/)の協力の下、神奈川県茅ヶ崎市辻堂海浜公園にて海岸林保護ボランティアイベントを実施しました。当社グループ7社の社員とその家族が参加し、海岸からの砂や塩害から街の生活を守っている海岸林の役割や作業の必要性に関して学んだ後、海岸林にうっそうと茂る草や背の低い竹を約3,000平方メートルにわたって刈りました。作業の合間には、海岸林に捨てられているごみも拾いました。2時間にわたる作業を終えて、参加者からは「自然について考えるきっかけとなった」「下草などがきれいに刈られたのを見て、充実感と達成感を味わうことができた」などの意見が寄せられ、環境について改めて考える良い機会となりました。
http://www.nyk.com/release/5/NE_090330.html
4.環境教育への取り組み
- 環境映画上映会
当社グループが毎年実施している環境保全キャンペーン“The Earth Is Our Home”の一環としてグループ社員とその家族を対象に当社内で環境映画上映会を開催しました。2008年には「不都合な真実」、「北極のナヌー」、2009年には「The 11th Hour」を上映しました。これらの映画を通じて参加者一人一人が環境問題について身近に考える機会となりました。
- 日本郵船ネイチャーフェローシップ 参加学生による環境イベント
2008年11月、日本郵船歴史博物館(http://www.nyk.com/rekishi/)にて小学校3〜6年生を対象にした「海の動物おもしろ教室」を開催し、日本郵船ネイチャーフェローシップの参加学生が子どもたちにプロジェクト内容や訪問した国、海の動物の生態などをグループに分かれて伝えました。また、子どもたちはオリジナルランチョンマットと箸袋を作り、楽しみながらも環境や海の大切さについて学びました。
http://www.nyk.com/news/2008/1127/index.htm- マイ箸セミナー
2008年7月、特定非営利活動法人ソーラーシティ・ジャパン(http://www.solarcity.jp/)による「MY箸ワークショップ」を開催しました。参加したグループ社員は森林環境の話を聞いた後、国産ヒノキを使ったオリジナル箸作りに挑戦しました。参加者からは、「作業中は無心になれて面白かった。普段見失いがちな『ものづくり』の大切さを思い出させてくれた」「エコ商品は、ブームに終わらず本当に自分が生きていくために必要なもの。毎日使っている箸がどこから来ているのかすら知らなかった自分に気付かされた」などの感想が寄せられ、身の周りの物から環境を考える良い機会になりました。
- NYKヘイエルダール記念事業
海洋を含む地球環境保全に関する調査、研究、並びに人材の育成を行う研究・教育機関より、海運業における環境リスクや環境負荷の低減を主な対象とした案件を公募し、調査研究や人材育成プロジェクトを支援しています。資金面のみならず、船上環境、運航データ、研修施設の提供や講師の派遣、共同調査・研究を実施しています。
- 研究への本船提供
世界中の海で船舶を運航してきた経験を生かし、多くの国際的な研究機関に対して、運航船を環境調査の場として提供し、研究活動への支援や合同調査を行っています。
- グループ報を利用した情宣活動
当社グループ報「YUSEN」(日本語版)「SEASCOPE」(英語版)に環境コラムを設け、グループ会社での積極的な取り組みやその時々の話題の環境トピックの紹介、グループ環境キャンペーンへの参加呼びかけなどを行い、グループ間でのコミュニケーションを促進するとともに、社員の環境に対する意識を高めています。
- 環境保全キャンペーン
毎年6月5日(環境の日)より、国内外のグループ社員を対象に環境保全キャンペーン「The Earth Is Our Home」を実施しています。
- 環境e-ラーニング
2006年より継続して、グループ社員の環境意識を高めるため、e-ラーニングによる環境教育研修を行っています。英語版も製作し、海外のグループ会社も参加しています。





