アジア太平洋地域や国内の自然保護プロジェクトを支援する事業


日本経団連自然保護基金/日本経団連自然保護協議会


前田建設工業株式会社

会員企業の自然保護活動
前田建設工業株式会社

URL: http://www.maeda.co.jp/
窓口: CSR・環境部
住所: 〒102-8151 東京都千代田区富士見2-10-26
電話: 03-5276-9429
FAX: 03-5276-5160

1.自然保護・生物多様性に関する経営理念・方針

前田建設は、1994年に経営規範として「MAEDA環境方針」を定め、全社を挙げて環境活動に取り組んできました。2009年度には“環境経営No.1と言われる建設会社”を目指すことを企業の中長期ビジョンに掲げ、その具体的な施策として5つの「MAEDA環境経営宣言」を行いました。その宣言において、自然保護・生物多様性に関しては、“地球も私たちMAEDAの大切なステークホルダー”と位置づけ、利益の一定割合を「地球への配当」とする「MAEDAグリーン・コミット」等により企業としての役割を果たしていくと共に、全ての事業活動において全ての役職員が環境活動を展開し、これらの結果を社会に公開することを約束しています。

●MAEDA環境方針

「MAEDA環境方針」は基本理念・基本方針・取り組みの視点で構成されます。自然保護・生物多様性については、「人と自然が調和する環境の創造」を基本理念に謳い、「豊かな緑と大地・きれいな水と空気」を取り組みの視点にとし、顧客提案・技術開発など、すべての事業活動を通じて取り組みを進めています。

●MAEDA環境経営宣言

1. MAEDAは、全事業領域、全社員・家庭を含めた全生活領域で環境活動を推進する
2. MAEDAは、ものづくりの技術を通して、顧客とともに地球環境に貢献していく
3. MAEDAは、環境活動とその成果を、利益等と同様の最重要社内評価軸に設定する
4. MAEDAは、自らの環境活動を、経営情報と同様に見える形で社会に公開していく
5. MAEDAは、利益の一定割合を、「地球への配当」として拠出・還元する

●地球への配当・MAEDA グリーン・コミット

地球環境問題を企業経営の重要課題として位置づけ、連結純利益の2%を目安に「地球への配当」を行うことを決めました。森林保全等の活動に寄付を行うことで、自然保護・生物多様性に対し、企業としての還元(「MAEDAグリーンコミット」)を行っていきます。

2.事業活動における生物多様性への取り組み

●建設現場での取り組み

建設業は、自然環境に対し直接かつ長期に影響を与えます。特に、ダム建設は自然との関わりが深く、希少動植物の保護事例の多い分野です。その事例の一部を紹介します。

  • リュウキュウアユ産卵場を整備
    九州支店大和ダム作業所で、地元の方々のダム見学会を開催し、見学者の子供たちと一緒に大和川下流でリュウキュウアユの産卵場を整備しました。リュウキュウアユは、きれいな川砂利にしか卵を産みません。奄美大島と沖縄にしか生息しておらず、絶滅危惧種に指定されています。


  • 工事敷地内にある希少動植物の保護
    北海道支店京極ダム作業所の工事区域は支笏洞爺国立公園に近接し、水源涵養保安林内の自然豊かな地域です。事前の環境影響評価で貴重な動植物が確認されており、これらを保護するために、希少植物エゾノレイジンソウについては生育環境調査を実施後、移植を実施しました。また、エゾサンショウウオについては卵塊や個体が発見された場合、工事による影響を受けない適切な生息環境へ移動させています。

●自然環境を守る技術

当社は、自然を保護し、生物多様性を保全するため、「豊かな緑やきれいな水と空気を守る技術」、「公害の予防と修復を行う技術」等の開発を行っています。開発技術の一部を紹介します。

  • 「マグストップ」は、地表面に特殊な材料を散布することで粉塵や土砂流出を抑制する工法です。建設工事においては、強風や降雨による粉塵や土砂流出が周辺環境に与える影響を極力抑える環境配慮への工夫が求められています。環境をテーマに開催された愛知万博の駐車場斜面の土砂流出防止に採用されています。

  • 「カエルドグリーン工法」は、自然表土などの現場発生土を緑化基盤材として、盛土や切土の法面に吹き付ける、環境に配慮したリサイクル工法です。地表面付近の土壌に含まれる在来種の植物を生育させ、自然を元の状態に復元することで、生態系を守ることができます。当工法は、若狭湾国定公園の自然環境の保全に採用されています。

3.社会貢献活動としての生物多様性への取り組み

前田建設は、企業市民としての社会・地域貢献活動を通じ、生物多様性の保全に取り組んでいます。

●CSRを推進する仕組みづくり

活動事例の中から、「個性的な活動、工夫を凝らした活動、継続的な活動」など、ほかの事業所が感心するような活動を行った事業所・個人などを表彰する制度=CSR活動奨励賞を2008年12月に創設し、顕彰を始めました。
また、MAEDAは全生活領域でのシームレスな環境活動を支援するため、役職員やその家族が自発的に行う事業外の環境活動に、前田版のエコポイントを付与する制度を2009年度中に開始します。

●社員の自発的な取り組み
  • 環境関連ボランティアに参加
    当社およびグループ会社とその社員は、東京都の「海の森」プロジェクトの一事業として苗木などを購入するための募金に協力し、「環境局長賞」を贈呈されました。このほかにも、環境NPO主催の海浜清掃や森林整備ボランティアなどさまざまな活動に社員が参加しています。


  • カンボジア全国花いっぱい、緑いっぱい運動
    プノンペン出張所では、『カンボジア全国花いっぱい、緑いっぱい運動』」などの活動を行いました。この活動は、第1回の「CSR活動奨励賞」を授賞しました。出張所では、その副賞を文房具などの購入にあて、地域に寄贈しました。


●会社としての取り組み
  • 環境林づくり
    当社は三重県伊賀市に約100haの森林を所有しています。2006年度より、三重県の森林環境創造事業に参加し、20年をかけて適正な手入れを行い、森林のもつ水源涵養、土砂流出防止などの機能や生物の生息・生育環境としての質の向上を目指していきます。また、「環境林つくり協定書」を締結し、委託契約終了後も対象森林は皆伐(かいばつ)しないなどの約束をしました。

4.環境教育への取り組み

全社員向けにe−ラーニング、階層別には、新入社員教育、3年次研修、5年次研修、所長教育の中で環境教育を実施しています。
全国各地の事業所では、イベントの開催、協力・参加や地域のコミュニケーション活動を通じて、環境教育に取り組んでいます。

5.その他

自然保護活動を含む、社会貢権事例を、社会・地域貢献活動データベース取り上げるとともに、社内レター『社会・地域のつながりを育んで』を発行しています。外部HPでも活動の一部を紹介しています。

http://www.maeda.co.jp/csr/culture_society/hagukunde/hagindex/hagindex.html