第43回NGO活動成果報告会
2007年10月26日開催
ICA文化事業協会の佐藤静代氏、佐藤奈緒美氏、田中真美子氏が「ベトナム・ハモン族の地域基盤となる森林保護とアグロフォレストリーによる生活環境改善プログラム」について報告
- 2005年より3年計画でスタートしたプロジェクトは、保健、教育、民族間の相互理解の推進を目的としている。初年度は、ドゥンサン地区の自然環境保護を実施するため、ワークショップを行った。浮き彫りにされたのは、自然資源の減少、学校(幼稚園、小学校)の不足、衛生レベルの低下、民族間交流の不足であった。以上のような問題点を受け、住民が一丸となって取り組めるビジョンとして、「ドゥンサン自然公園の建設」を打ち出し、KNCF支援を受け、育苗場が建設された。
- ワークショップにて課題として挙がった「民族間交流の不足」の原因の一つが、言語。民族独自の言語があり、ベトナム語が通じない。コミュニケーションを円滑にするためにも言語の統一が不可欠と考え、幼稚園を建設した。学校では言語はもちろんのこと、教員に対して環境問題や持続可能な農業についての授業も行った。現在、幼稚園の定員が40名。しかし、実際は幼稚園に通える子供は100名以上いるため、新たな幼稚園を建設する予定となっている。
- 活動の結果、初年度に打ち出した「ドゥンサン自然公園の建設」ビジョンは実現しており、2010年に完成予定である。その他にも環境教育により、住民の自然保護に対する意識が高まり、自ら行動を起こすなど、地域の活性化が顕著化している。また、タイ族とモン族の間では、26年ぶりの交流ができた。
- 住民・政府・ICA文化事業協会の三者協働でプロジェクトを推進することで、事業に継続性が生まれ、政府や住民レベルでもようやく自然保護意識が芽生えてきている。今後は新たな幼稚園の建設や、自然公園の具体的な利用計画などに取り組みながら、企業や学生レベルで現在行われている「日越合同植林活動」など、日越間交流の促進に努めていく。
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| (写真提供:ICA文化事業協会) | |







