第44回NGO活動成果報告会
2007年11月20日開催
海外植物遺伝資源活動支援つくば協議会の村田伸夫理事長が「パキスタン高地の薬用植物資源保全計画」について報告
- パキスタン北部は固有植物資源に恵まれ、薬用植物が一つの大きな産業として成り立っている。しかし、根は薬用と関係無い植物でさえも根こそぎ取るなど、無秩序な採取による枯渇が懸念され、一部の植物遺伝資源が消滅の危機にある。KNCFでは2002年から2005年まで活動を支援し、薬用植物の栽培化、ワークショップやトレーニングを通じての採取法の改善、市場対応や現地リーダーの育成活動を通じた薬用植物の持続的保全を進める体制を、現地に構築することができた。
- 今年度は対象地域を、標高2000m前後に位置するカシミール地域に移し、薬用植物資源の保全をはかるため、支援の基盤づくりに取り組んでいる。首都イスラマバードには『農生物遺伝研究所』があり、代表的な薬用植物種や乱獲の危険がある種を採取し、保存している。また、栽培も行っている。今年度プロジェクトの現地リーダー養成は、この研究所で行われており、職員が持続可能な採取法や栽培手法などを教えている。
- 今年度下期の活動として、現地にて活動を継続的に指導する人物を日本に招待し、日本の薬用植物種の管理方法や、森林状況について研修を行う予定となっている。現地の国立公園では、森林に一切手を加えてはいけないことになっている。日本の国有林に見られる利用しながらの循環型保全手法は、新しい手法として彼らにも学んでもらいたいと期待する。英文のNews letter発行はこれまで通り継続していき、遺伝資源の保全に関わる手法を、形として残していく。また村田氏は、現地では地域住民によるlocalな活動だけでなく、政府や行政からの働きかけも、今後推進していくことを考えている。
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| (写真提供:海外植物遺伝資源活動支援つくば協議会) | |







