第45回NGO活動成果報告会
2007年12月4日開催
東北大学大学院の鈴木孝男氏、日本国際湿地保全連合より佐々木美貴事務局長と神辺晴美氏が、「市民による干潟生物調査の手法構築と、干潟生物ガイドブックの作成〜松川浦と藤前干潟をモデルとして〜」について報告
- 干潟は浄化槽の役割を果たしており、その機能は干潟に生息する生物多様性と食物連鎖『植物プランクトン・バクテリア→ベントス→鳥・魚』で、維持されている。ベントスとは、干潟に生息するカニ類、エビ類、ゴカイ類、貝類など、底生生物の総称である。干潟生態系を理解する上でベントス群集の調査は不可欠であるが、分類群は多岐にわたり、専門化しか行えなかった。野鳥観察などに来る一般市民でも、干潟生物調査に参加できるよう、その手法を確立し、ガイドブックを作成する。
- 一般市民でも参加できる調査手法として、(1)再現性があり比較できる対象がある、(2)持続可能な活動、(3)未経験でも可能、この3点が重視され、2007年度上期は調査の範囲、時間、参加人数、道具、見分け方などを課題とし、松川浦にて3度調査を行った。結果、調査には身の回りにある物を利用するということで小型スコップと溝堀ショベルを使ったが、発見したベントスの数にはほとんど差が無かった。また、発見できるベントスの数は、参加者の性別や年齢にあまり左右されないことも分かった。調査時間は20分を経過した以降は出現種類が頭打ちになり、長すぎると参加者が飽きてしまうこともあり、連続して調査する場合は15分が妥当ということになった。
- 上期の調査活動から、一般市民でも参加できるベントス調査には、以下の4点が必要であることが分かった。
- 調査結果を記入するベントス調査表の作成
- 種類を判別するためのベントスガイドブックの作成
- 調査地点の明確な設定
- 調査前の事前レクチャー





