第47回NGO活動成果報告会
コンサベーション・インターナショナル(CI)ジャパンの田村陽子氏が、2007年度KNCFが支援する2プロジェクトについて報告
フィリピン:『ルソン島シエラマドレ北東部におけるフィリピン鷲の調査及び保全プロジェクト』
フィリピンの国鳥であるフィリピン鷲は固有種であり、尚且つ生息地域における指標動物でもある。しかし、違法伐採・焼畑農業による生息地の減少や、狩猟・密猟が脅威となり、年々数が減少している。正確な生息数などの情報が不足しており、また地域住民のフィリピン鷲に対する認識も低いことから、現地調査(営巣地や分布域の検証)や、研究、環境教育による意識啓発活動、地域ステークホルダーの能力開発に取り組んでいる。調査の結果、2004年から2006年の3年間で6羽確認され、猪や鹿の罠に誤って捕獲されることも、個体数減少の一因であることが分かった。一方で、学生や先生を対象としたトレーニングや、環境意識啓発キャンペーンは成果を挙げており、住民の認識が向上している。また、地元パートナーの能力開発に取り組むことで、活動に携わる人材が成長している。今後も調査を継続し、啓発キャンペーンや意識調査を拡大することにより、保全に向けた基盤作りに取り組んでいく。
ベトナム:『ニンビン省バンロン自然保護区における絶滅危惧霊長類保護のための
コミュニティ主導のエコツーリズム促進と学生による調査研究支援プロジェクト』
ベトナム・ニンビン省に位置するバンロン自然保護区は、シロジリクリーフモンキーの世界最大の集団が確認されており、その他絶滅危惧種に指定されている霊長類も生息している。バンロン自然保護区はハノイから車で2.5時間、尚且つ観光客に人気のクックフーン国立公園に隣接していることからも、エコツーリズムに適した場所であり、霊長類の保護や地域住民の収益にも結びつく。プロジェクトではシロジリクリーフモンキーの持続可能な保護活動の促進をはじめとし、事業計画について州政府との対話、地元大学による調査研究の支援など、幅広く取り組んでいる。その結果、パトロールレンジャーの配置や、地元での調査員が人材として成長するなど、活動基盤が整備され、現地とのパートナーシップが強化された。今後は、レンジャーによる監視活動を通してのシロジリクリーフモンキー保護活動の促進、住民への環境教育、政府との連携強化などに取り組んでいく。
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