アジア太平洋地域や国内の自然保護プロジェクトを支援する事業


日本経団連自然保護基金/日本経団連自然保護協議会


第51回NGO活動成果報告会

第51回NGO活動成果報告会

2008年6月24日開催

メコンウォッチ プロジェクト・コーディネーター 木口由香氏から、『ラオスにおける映像による環境教育とアドボカシー活動』について報告

ラオスは、比較的最近まで開発の手が入ってこなかったこともあって、豊かな自然環境の下、環境負荷の小さい生活が行われていた。しかし、80年代後半以降、タイや中国の資本による開発の波が押し寄せており、住民に開発のもたらすさまざまな変化・影響について十分に説明されないまま行われ、住民の生活が脅かされている現状がある。また、メコン川の最上流は中国四川省にあたり、中国の国内開発の影響も受けている。

たとえば、ゴムの植林がブームになっており、これには、森林の伐採という直接的な影響のほか、除草剤使用による水源への悪影響が考えられる。また、メコン川のダム建設や大型船の運航・浚渫といった開発においては、水位の急激な変化により、護岸されていない川沿いの肥沃な農地の大規模な崩落が起きており、自給自足あるいは現金収入のための貴重な農地が失われている。

メコン・ウォッチでは、地元のテレビ局と共同で、こうした開発の現状についてのドキュメンタリー番組を、これまで4年間が50本以上制作してきており、その放映を通じて、開発のもたらす功罪について住民に伝え、啓発する活動を行っている。

今後は、こうした地道な活動を継続するとともに、こうした開発の現状に加えて、環境負荷の小さいラオスの人々の暮らしの知恵を日本国内に伝えていくことにも力を入れていきたい。