アジア太平洋地域や国内の自然保護プロジェクトを支援する事業


日本経団連自然保護基金/日本経団連自然保護協議会


第52回NGO活動成果報告会

第52回NGO活動成果報告会

2008年7月16日開催

トラフィック・イーストアジア・ジャパン代表の石原明子氏、同プログラムオフィサーの金成かほる氏より『違法な木材取引を排除するための国際連携強化』について報告

このプロジェクトは、インドネシアの野生動植物の取引のモニタリングを行い、野生生物の持続可能な利用のあり方を模索・提言していくというもので、2005年から、インドネシア政府と共同で実施している。

インドネシアから日本への木材の輸出に関する統計値が、インドネシアが把握している輸出量より、日本が把握している輸入量の方が大きくなっていることに着目し、その事実を基に、インドネシア政府を巻き込み、木材にとどまらず、野生生物全体の違法取引の防止へ向けた取り組みを支援している。支援活動の主眼は「税関の能力強化」にある。

このたび、2008年1月にその成果を発表するワークショップを、インドネシア国林業大臣の臨席も得て、ジャカルタで開催することができた。

ワークショップにおいては、官民問わず多くの関係者が参加し、野生生物の違法取引の防止に向けた国レベルの支援体制(税関職員の教育、生産現場や港のパトロールなど)が確認されたことに加え、林業大臣からは、これらの確認事項の確実な実施のための評議会の設立が宣言された。

また、生産地においては、消費地の人々がどう考えているのかにも関心があり、その意味で、消費国の立場である日本のNGOや基金が支援をしているということは、消費地においてもこの問題に関心を持っているというメッセージを現地に送れるという意義がある。

この取り組みは、その後、アフリカと南米を除く世界の野生生物の取引(近年は中国がその集積地のひとつになっている)のモニタリング事業に発展しており、野生生物の持続可能な利用にむけて、各国のトラフィックのネットワークを生かして、現地の方々に対する支援を継続していく。