会長コメント/スピーチ 記者会見における会長発言  記者会見における榊原会長発言要旨

2015年6月8日
一般社団法人 日本経済団体連合会

【経済情勢】

本日、公表された1-3月期の実質GDP成長率の改定値では、設備投資が大きく上方修正されるなど、1次速報値の前期比年率2.4%から同3.9%へと大幅な上方修正となった。事業拠点の国内回帰など国内での投資が増えつつある。企業がデフレマインドから脱却し、積極経営に転じていることの証左である。アベノミクスで事業環境は着実に改善している。過度な円高が是正され、投資も堅調に推移しており、実質賃金も上昇している。景気にとって良い材料が揃ってきており、今後も日本経済が順調に成長していくことを期待している。

【G7】

G7は経済・外交の両面でG7としての結束を示す場である。こうした中で安倍総理はAIIB(アジアインフラ投資銀行)を巡って、適切なガバナンスの下、公正な運営がなされることの重要性について指摘した。また、国際金融機関と連携し、アジアで今後5年間に1100億ドルのインフラ投資を提供することを表明した。積極的な言動はわが国の存在感を高めるものであり、大変心強い。

日本は次期G7の議長国である。伊勢神宮はわが国の歴史、文化、伝統を象徴するところである。また、伊勢志摩は美しい日本の原風景がそのまま残り、G7のリーダーをお迎えするのにふさわしい場所である。伊勢志摩サミットは、改めてわが国のプレゼンスを示すとともに、国として奥深さを実感してもらう良い機会となる。

以上