日本経団連事業サービスは企業の新任管理者または経験の浅い管理者を対象に「新任管理者基礎講座」を開催する。企業を取り巻く経営環境が著しく変化するなか、組織の中核となる管理者の役割がますます重要になっていることから、実践的な講座を通じて管理者の資質や信頼性の向上、異業種ネットワークの構築などを図る。
講座の初日は企業の社会的責任を考え、コンプライアンスを意識することが目的。第1講座で野村総合研究所の伊吹英子上級コンサルタントが「CSR・企業の社会的責任を考える」をテーマに、CSR経営がいかに企業の重要課題となっているか、グループワークによる討議も交えて講義する。続く第2講座では、法令順守の意識付けをねらって、木下潮音弁護士が、「法に基づく労務管理の要諦」をテーマに、多くの判例をもとに解説する。
第2日は、求められる役割の認識と強い組織づくりがテーマ。NHK「Bizスポワイド」のキャスターとしても活躍する明治大学大学院の野田稔教授を講師に、学び合う組織、ワクワク感を感じられる組織をつくるためにリーダーは何をなすべきか、部下がやる気を出し、仕事によって成長するためにどのように支援していくべきかなどについて、映像やグループワークなどを活用して考える。
第3日は、財務諸表から経営を読み解き、マーケティングで市場を考えることがねらい。第1講座であずさ監査法人の齋尾浩一朗シニアマネジャーが、財務諸表の読み方などについて基礎から指導。第2講座では中央大学大学院の田中洋教授が、マーケティングの入門からビジネス活性化まで、成功事例・失敗事例を交え実務的に解説。あわせて、実際のマーケティング実務を疑似体験するワークショップも実施する。
講座の実施概要は次のとおり。