経団連タイムス No.3058 (2011年10月6日)

民主党首脳と懇談

−米倉会長、早期復興と経済再生に向けてリーダーシップの発揮を
/輿石幹事長、経済と力を合わせ日本経済の再生を


経団連(米倉弘昌会長)は9月30日、都内のホテルで民主党首脳を招き、当面の重要政策課題等をめぐり意見交換を行った。会合には民主党から、輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行、前原誠司政策調査会長、平野博文国会対策委員長、平田健二参議院幹事長、羽田雄一郎参議院国会対策委員長、池口修次企業団体対策委員長が出席。経団連から、米倉会長、渡文明評議員会議長、大橋光夫政治委員長ら16名が出席した。

発言する米倉会長(右)と輿石幹事長

冒頭、米倉会長は、「わが国は目下、課題山積の状況である。最優先課題は東日本大震災からの早期復興と原発事故への対応である。また、日本経済の再生も待ったなしの課題だ」と述べたうえで、「円高対策を含めた経済成長戦略の実行、社会保障と税・財政の一体改革、TPP(環太平洋連携協定)をはじめとする経済連携の推進、エネルギー・環境政策の抜本的見直しなどについて、民主党幹部が強いリーダーシップを発揮し、野党の協力を得ながら力強く前に進めていただきたい」と重要政策課題の推進を要望した。

続いてあいさつに立った輿石幹事長は、「野田政権の発足後、経団連との会合は今日が初顔合わせだ。今後、回を重ねることで、心が合わさり、両者が日本経済の再生に向けて、力を合わせていけるようにしていきたい」「円高、デフレなどの重要課題の解決とともに、一日も早く震災からの復興を成し遂げたい」などと述べた。

その後の意見交換では、社会保障と税・財政の一体改革、エネルギー問題、地球温暖化、TPPなどをめぐって、活発な意見交換が行われた。

【政治社会本部】
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