女性活躍推進の協力に関する30% Club Japanとの覚書の締結について

2019年12月18日
一般社団法人 日本経済団体連合会

覚書を交わす経団連 柄澤副議長/ダイバーシティ推進委員長(右)と30% Club Japan 魚谷会長

12月18日、経団連と30% Club Japan(https://30percentclub.org/about/chapters/japan)は、日本企業における女性活躍・ダイバーシティの推進についての両者の協力に関する「覚書」英訳版)を締結しました。同覚書は、企業の重要意思決定機関における多様性の促進が重要であるとの共通認識の下、企業の持続的成長及び企業価値の中長期的向上を目指すものです。

「30% Club(※)」は、企業の役員に占める女性の割合向上を目的に英国で開始されたキャンペーンです。「30% Club Japan」は2019年5月に設立され、企業、機関投資家、政府、メディア、プロフェッショナルファーム、エクゼクティブサーチファーム、大学等が協働するプラットフォームとして、企業はもちろん、社会全体に働きかける様々なイニシアチブを展開することで、効率的・網羅的に企業のダイバーシティの実現を図っています。

同覚書では、以下の活動での協力について合意しました。

  1. 女性活躍・ダイバーシティ推進に関する取り組みについての情報交換と意見交換
    • 両者および双方の参加企業の活動やベストプラクティスに関する情報交換、より望ましい取り組みに向けた意見交換
    • 両者の活動基盤強化に向けた連携
  2. イベント開催
    • イベントや会合の共催
    • 一方が開催するイベントや会合への案内協力・講師派遣等
  3. 対外的な情報発信
    • その他の企業やメディア等、女性活躍・ダイバーシティ推進の領域において重要なステークホルダーに対する情報発信

経団連では、30% Club Japanも含め、政府や他のステークホルダーとも連携しながら、引き続きダイバーシティ推進に取り組み、企業の持続的成長を図っていきます。

※ 30% Club概要
30% Clubは企業のトップがメンバーになり、ジェンダーの課題を「喫緊のビジネスの課題」と捉え、自ら主体的にダイバーシティの取り組みを推進するキャンペーン。30% Clubはこれまで世界14ヵ国・地域(英国、日本、米国、オーストラリア、カナダ、アイルランド、イタリア、トルコ、GCC(湾岸協力理事会)、香港、マレーシア、南アフリカ、東アフリカ、ブラジル)で展開されている。
英国では、30% Clubが役員の女性比率向上に貢献しており、スタート時12.6%であったFTSE-100の女性役員比率が、2018年には30%に到達した。
以上