経済くりっぷ No.24 (2003年7月8日)

お知らせコーナー

SIITの学生18名が日本企業で短期研修に参加


5月30日(金)、日タイ貿易経済委員会は、タイのSIIT(タマサート大学シリントン・インターナショナル・インスティチュート・オブ・テクノロジー http://www.siit.tu.ac.th/ )学生18名の研修報告会と歓送パーティーを開催した。

SIITは、タイにおける技術者不足問題解消のため、会員企業からの寄付金8億円をもとに、経団連(当時)とタイ工業連盟(FTI)が協力して1992年に設立した4年制の工科大学である。現在は建築工学科、電気工学科、機械工学科など11学科に約1,500名超の学生が在籍している。

SIITの学生は、企業で1ヵ月弱の実地研修を行うことをカリキュラムで定められている。成績が特に優秀な学生については、日本経団連が日本での研修先企業を斡旋しており、1995年のプログラム開始以来、191名の学生が日本企業で研修を受けている。

今年は18名が来日し、日タイ貿易経済委員会の会員企業を中心とする16社で、5月12日(月)から3週間にわたり研修を受けた。研修報告会では、それぞれの学生が研修の成果について報告を行った。報告では、研修内容に関する専門的な話に加えて、日本人の勤労感や日本の風土・食事に対する印象などについても話があり、この研修が学生にとってさまざまな面で実りあるものであったことをうかがわせた。

報告会に引き続いて開催された歓送パーティーには、日タイ貿易経済委員会の安居祥策委員長(帝人会長)、日タイ経済連携タスクフォースの島上清明座長(東芝副社長)も出席し、学生の受入れにご協力いただいた研修先企業の関係者や学生たちと懇談した。

SIITでは毎年300名近くの優秀なエンジニアを輩出し、卒業生はすでに約1,400名を数えている。日本経団連では、タイにおける人材育成への協力の一環として、今後も研修先の斡旋を中心にSIITへの協力を行う予定である。会員各社の引き続きのご協力をお願いしたい。

研修終了後の歓送パーティーにて
《担当:国際経済本部》

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