経済くりっぷ No.26 (2003年8月12日)

奥田会長の発言から


7月14日(月) 定例記者会見より

技術革新とEU拡大に活路を求める欧州

「第2次訪欧ミッションで訪れたイタリア、英国、スペインでは、二つの点が印象に残りました。
第1に、21世紀の成長の源泉を何に求めるのかと訊ねたところ、いずれの国も、技術革新や先端技術の開発を通じて国を豊かにしていきたいとの回答がありました。日本も同じ努力をしていると紹介しましたが、日本と同様、各国とも努力しています。日本では今、産学官連携ということが盛んに言われていますが、各国とも産学官連携は積極的に行われていて、むしろ日本よりもはるかに進んでいるという印象を受けました。
第2に、EU拡大については、経済的な水準としては現加盟国よりも低い国々が新たに10ヵ国も加盟するため、心配しているのではないかと思いましたが、域内人口が増え、市場も拡大するとのことで、将来について希望を持っていました。また、拡大EUに対する日本からの投資、貿易の拡大を求められました。」


7月16日(水) 民主党 菅代表他首脳との懇談会より

消費者サイドの考えで国民にアピールを

「民主党の政策は、中身が自民党と大きな差がなく、二大政党制のイメージが涌きません。民主党は、本当に自民党と異なること、自民党ができないことをアピールしてほしいと思います。また、一般庶民にわかるような政策、明確さ、迫力を出してほしいと感じます。
供給サイドと消費者サイドという考えがありますが、民主党の考えは自民党と同様に供給サイドの考えに立っています。しかし、投票する国民は消費者であり、消費者を動かすものを出すことが大事です。国民が民主党に向かないのは何かが抜けているからです。批判勢力ではなく、自分たちはこうするということを消費者に納得させる必要があります。」


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