奥田会長の発言から


11月26日(水) 関西経済連合会首脳との懇談より
自由貿易協定の締結に向けて農業界との対話が重要です

「自由貿易協定に関しては、日本経団連として農業側に活発に働きかけるべきだったのですが、実際には産業界と農業界の間でギャップが大きすぎ、センシティブな問題であったため、この問題には距離をおいていました。これからは、農業界と産業界で集まり、意見交換を進めることが必要です。
日本農業の最大の問題は、農業の担い手がいなくなることで、農業側にもこの点に関しては焦りが見られます。この問題については、農業の産業化を進めていけば、新たな展開が開けていくと思います。そして、産業化の障害となっているのは、どんな田畑であっても先祖代々の土地は絶対に手放さないという、昔ながらの日本の文化風土です。これは経済合理性からはおかしな話です。しかし、時間がこの問題を解決し、農業の産業化は進むと信じています。」


12月8日(月) 定例記者会見より
イラク復興支援については相当の覚悟が必要です

「イラクへの自衛隊の派遣については、必ず派遣しなければならないと考えます。ただその際、派遣する方もされる方も、犠牲者が出るかもしれないという点は覚悟しておかなければなりません。
また、復興支援については、過去、日本企業がイラクで行ってきた実績があるので、日本企業としても協力すべきだと考えます。これまで何もなかったところに、たとえば病院を建設する、学校を建てる、自動車を寄贈するとか、そのような方向でのイラク側の需要は当然出てくると思います。」


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