2月13日/英国サー・マイケル・ジェイ外務事務次官との懇談会

英国と日本は戦略的なパートナー


Introduction
日本経団連(座長:佐々木元ヨーロッパ地域委員会共同委員長)では日英次官協議のために来日されたサー・マイケル・ジェイ外務事務次官を招き、欧州情勢、イラク情勢、WTO交渉、日英経済関係など幅広いテーマについて意見交換を行った。


サー・マイケル・ジェイ次官(左)と
佐々木共同委員長

I.説明要旨

サー・マイケル・ジェイ外務事務次官

日本と英国は、利益と価値観を共有する戦略的パートナーであり、経済関係は強固である。日本企業による対英投資は幅広い分野で30年以上にわたって行われ、英国経済に貢献してきた。英国政府は、ビジネスこそが英国を支えるという認識の下、今後も外資への優遇策を続けていく。
日英両国はまた、イラク復興、WTO交渉の推進、ODAといった国際的な課題への取り組みにおいても協力できる。WTO交渉については、今年をempty yearにしてはならない。再活性化に向けた働きかけが必要であり、日本経団連の提言(「WTO交渉の再活性化に向けて」)を歓迎している。
今年5月のEU拡大で加盟国が25カ国となるので、EUの機構改革が必要である。英国はEU改革に積極的に関与している。欧州経済をより柔軟で投資家にとって好ましいものに変えていかなければならない。

II.意見交換(要旨)

日本経団連側:
中国経済についての見方はいかがか。

サー・マイケル・ジェイ次官:
英国政府は英国企業の中国ビジネスを支援している。中国経済の潜在性は大きいが、リスクも存在すると英国企業は見ているようだ。知的財産権保護についても、WTO加盟により、一層責任ある対応が期待できる。


EU加盟国
現加盟国
(15カ国)
新規加盟国
(10カ国、2004年5月1日〜)
ベルギー
ドイツ
フランス
イタリア
ルクセンブルク
オランダ





原加盟国
デンマーク
アイルランド
英国


第1次拡大
(1973年)
ギリシャ
第2次拡大
(1981年)
スペイン
ポルトガル

第3次拡大
(1986年)
フィンランド
オーストリア
スウェーデン


第4次拡大
(1995年)
ポーランド
ハンガリー
チェコ
スロヴェニア
スロヴァキア
エストニア
ラトヴィア
リトアニア
キプロス
マルタ
《担当:国際経済本部》

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