奥田会長の発言から

「今般、私どもの５年越しの働きかけが実り、メキシコとの間で経済連携協定が合意されました。更なる円滑な貿易、投資活動を確保する上で、今後、韓国、タイ、フィリピン、マレーシアとの間でも早期締結が求められます。そのためには、農業の構造改革や、官邸主導による交渉体制の整備などに取り組むことが重要です。
日本経済は、輸出と設備投資をエンジンに着実な回復軌道にあります。グローバルな競争環境は今後ますます厳しくなることが予想されています。われわれ経営者は、グローバルな競争に打ち勝つために、競争力の源泉である技術革新のダイナミズムを一層高めていく必要があります。」

「21世紀の人類が直面する地球規模の課題を解決する方向性と人類の生き方を発信するため、120以上の国、国際機関が参加し、『自然の叡智』をテーマとして『愛・地球博』が開催されます。かつてないテーマのもとで、数多くの国々と交流があることを期待しています。開幕まで１年を切り、日本国民の関心も高まっています。
スペインは『愛・地球博』への公式参加を表明しておられますが、スペインとは400年以上前に、天正遣欧使節が日本人として初めてヨーロッパを公式訪問して以来の交流があります。21世紀の今日、スペインの人々と新しい交流の場を持てることは大変喜ばしいことです。」