奥田会長の発言から


6月2日(水) 関西会員懇談会(於:大阪)
地域の強みを活かした広域的な観光を

「経済の安定成長を実現するためには、地域の役割がこれまで以上に重要になります。具体的には、地域が、観光の振興や次世代の人材育成、福祉サービスの多様化、インフラの整備、住環境の整備などの面で、それぞれの特色を強く打ち出し、“新たな豊かさ”を提示していくことが求められます。とりわけ観光の振興は、今後の地域再生を担うばかりか、日本全体の活性化や雇用の拡大にも資するものです。
関西では、昨年12月、官民が協力して外国人観光客の誘致に取り組むという趣旨で、『関西国際観光推進センター』が設立されました。関西には、全国の国宝1,064件のうちの65%が、またユネスコ世界遺産11件のうち4件が集中しているなど、観光資源が豊富で恵まれています。開港10周年を迎える関西国際空港を有効に利用し、地域の強みを活かした広域的な観光を世界にアピールしてほしいと思います。」


6月19日(土) 第3回産学官連携推進会議(於:京都)
産学官連携の強化が不可欠

「産業界は、大学・研究機関が、企業としてカバーすることのできない基礎研究や国家の基幹となる技術開発、高度な研究者・技術者やMOT人材の育成機能を一層強化することを大いに期待しています。産業界としても、共同研究のみならず、インターンシップへの取り組み強化や人材交流などを通じて、さまざまな面での連携を強化していきたいと考えています。政府には、資源配分や競争環境の整備を通じた改革への支援、国全体の技術戦略の立案、実施に向けた強いリーダーシップを期待しています。
本年から来年にかけて検討が進められる第3期科学技術基本計画においても、産学官連携の強化を、引き続き重要な柱の一つとして位置付けていくことが不可欠だと思います。」


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