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SIITの学生14名が日本企業で短期研修に参加


さる5月28日、日タイ貿易経済委員会は、タイのSIIT(タマサート大学シリントン・インターナショナル・インスティチュート・オブ・テクノロジー)学生14名の研修報告会と歓送会を開催した。

SIITは、タイにおける技術者不足を解消するため、会員企業からの寄付金をもとに、経団連(当時)とタイ工業連盟(FTI)が協力して1992年に設立した4年制の工科大学である。現在は建築工学科、電気工学科、機械工学科など11学科・4学年に約1,500名の学生が在籍している。また毎年200〜300名近くの優秀なエンジニアを輩出し、卒業生はすでに約1,400名を数えている。

SIITの学生は、企業での1ヵ月弱の実地研修を行うことがカリキュラムで定められており、特に成績優秀な学生については、学内選抜に基づき、日本企業における研修を受けることができ、日本経団連が研修受入先企業を紹介している。1995年のプログラム開始以来、これまで合計205名のSIITの学生が日本企業で研修を受けた。

10周年目という節目を迎える今年度は、14名の研修生が日タイ貿易経済委員会会員企業を中心とする12社において、5月10日から3週間にわたり研修を行った。最終日に開催した研修報告会では、それぞれの学生より、専門的な研修内容に加えて、日本人の職業感や日本の風土・食事についての率直な感想などもあり、今回の研修が学生にとって貴重な体験となり、実りあるものになったことをうかがわせた。

引き続き行われた歓送会では、日タイ貿易経済委員会の安居祥策委員長、日タイ経済連携タスクフォースの島上清明座長も出席し、研修生の受入にご尽力いただいた企業関係者や学生達と懇談した。

日本経団連では、タイにおける人材育成への協力の一環として、今後も受入先企業の紹介などSIITへの協力を行う予定である。引き続き会員各社のご協力をお願いしたい。


研修終了後の歓送会にて
《担当:国際経済本部》

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