持てる財政能力はフル稼働

大蔵大臣 武村 正義

武村 正義 大蔵大臣


  1. 村山政権の功績
  2. 村山政権は発足後半年で、懸案だった年金改正法案、税制改革法案、WTO関連法案、政治改革法案を成立させた。当初、水と油が結びついたといわれた現政権だが、自社両党が大きく生まれ変わろうと努力しているため、これだけの懸案をこなすことができた。

  3. 予算編成
  4. 95年度予算案では、持てる財政能力をフル稼働して一層の景気回復を図っている。
    まず、5.5兆円規模の減税を継続した。
    一般会計は70兆9871億円で、40年ぶりに減少し前年度当初予算比2.9%減である。一般歳出は3.1%増であるが、公共事業費は4%増を確保した。

  5. 空洞化への対策
  6. また、政府は空洞化対策として、税制改正大綱の中で、国際競争力の維持・雇用確保を図るために産業体質改善措置を盛り込み、事業革新円滑化法案、創造的中小企業振興法案などを提出するなど、いろいろ知恵を絞っている。行政改革にも真剣に取り組んでいる。

    これで十分とは決して思ってはいないが、国家財政の状況も厳しい。経済界の皆さんの理解を賜りたい。


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