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ブリスベンに“経団連ハウス”ができる?


先般、経団連の房野専務理事を訪ねたオーストラリアのケン・ヘイワード(クイーンズランド州保健大臣)は「日本経済界の心暖まるご支援に応えるため、子供の肝臓移植手術に同伴される親たちの宿舎を“経団連ハウス”(95年6月、実現予定)と名付けたい」と語った。

ブリスベン市に1878年に創立された王立子供病院は、世界的に有名な子供の臓器移植の専門病院であり、海外の子供たちにも広く門戸を開いている。生まれつき胆道が詰まっている胆道閉鎖症の子供たちや親が、明日を託している病院である。

特に、脳死による臓器移植が認められていない日本は、同病院に大変お世話になっている。これまでに日本の子供たち78人が、手術・治療を受け、うち56人が肝臓移植手術を受けた。さらに手術を待っている子供たちが何人もいるそうだ。

93年3月、経団連に王立子供病院財団の関係者から資金協力の依頼があった。「老朽化が著しい同病院のリニュアル、新病棟の建設資金の一部を日本に協力願えないか。総工費は3,248万豪ドル、うち州政府が2,187万豪ドルを拠出、残る1,061万豪ドルを募金で賄うが、オーストラリア国内での募金だけでは目標額を達成できない。日本に約3分の1の300万豪ドル(当時のレートで約3億円)の資金協力を求めたい」とのこと。

経団連では、同病院に対する日本側の感謝の気持ちとして募金斡旋を引き受けた。募金に関する助言、業界団体・企業への寄付依頼額の割り振りなどの協力を行なった。その結果、目標額を大きく上回る約400万豪ドルの浄財が企業・一般市民から寄せられ、同病院の新病棟や親たちの宿舎建設に役立ったとのことである。

ご協力くださいました関係者の皆様、ありがとうございました。


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