豊田会長の一言


4月3日(月)

会長副会長会議後の定例記者会見

「円高が進み、86円台に突入した。株価も1万6千円を割っている。これまで、景気はゆるやかに回復しつつあるとみてきたが、今は厳しい状況にあると心配している。もともと急激な円高、証券市場の低迷、阪神・淡路大震災など景気の不安定要因があった。政府には、円高是正、証券市場活性化のため総合的な内需拡大策をとってもらいたい。現状をみると、公定歩合を含むあらゆる手段を講じていく必要があると思う。
企業としては、業績を良くすることが何よりも重要であり、また、大幅に減少した個人株主を呼び戻すため規制緩和だけでなく、配当を増やすなど企業としてやるべきことをきちんとやっていく必要がある。」

4月5日(水)

行革推進五人委員会に飯田行政改革委員長を招いて

「行政改革委員会では、すでに情報公開の部会を設置し具体的検討に入っており、また、4月中には規制緩和の小委員会を発足させると伺っており、その活動に非常に期待している。
私ども行革推進五人委員会としては、行政改革委員会が十分な役割を果たすことができるよう、最大限、ご協力申し上げていきたい。」

4月6日(木)

証券市場活性化のための緊急提言につき関係副会長とともに村山首相を訪問

「株式は、企業にとっても国民にとっても重要な意味を持っているが、株式投資を罪悪視する風潮が見られることは誠に残念である。株式投資の有用性が正しく認識されるよう教育を徹底すべきである。投資家の自己責任原則に支えられた自由闊達な市場を作り上げることが市場活性化策の基本である。
基軸通貨であるドルが不安定であることは、世界経済全体のために良くない。
6月のハリファクス・サミットで十分議論してもらいたい。」

4月12日(水)

ラモス大統領との懇談会後の記者会見(第2次ASEANミッション)

「フイリピンは、ラモス大統領のリーダーシップの下で政治の安定、治安の回復を実現し、外貨規制の緩和、経済の自由化により着実に発展しているとの印象を強く受けた。2年前に訪問した時は、電力事情の悪さが一番大きな話題だったが、今回は全くでなかった。
異常な円高は、日本からの輸入品の価格上昇、円借款の偏在負担の増大などアジア各国にも迷惑をかけている。アメリカは、基軸通貨であるドルの適正価値の実現に努めてもらいたい。」


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