日本の防衛費は減少?

― 増加する人件費・在日米軍駐留経費、減少する装備予算


防衛費というと、戦車や戦闘機などの装備調達予算というイメージが強い。日本の防衛費は、95年度も0.86%増加しているが、装備調達予算は、91年度をピークに減少している。95年度は、前年度からさらに 1,000億円以上削減され、約 8,700億円となった。

その一方で、増えてきているのがまず人件費。95年度の場合、約2兆円で、装備調達予算の約 2.4倍、防衛費全体の44%を占めるに至った。また、在日米軍駐留経費負担も増えている。89年度には 2,940億円だったものが、今では 4,500億円超である。

昨今の社会情勢やわが国の周辺情勢などから、日本の危機管理能力や情報収集・分析能力を強化すべきとの声が高まっている。そのためには、新たに装備を調達していく必要があるが、その資金繰りは、工夫を要するものとなるだろう。


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