経団連第57回定時総会(議長 豊田会長)/5月26日

活力と創造性あふれる経済社会づくりを進める


経団連では、5月26日、1032名(当日出席387名、委任状による出席645名)の会員の出席を得て、第57回定時総会を開催した。

総会は、午後2時に開会。まず豊田会長が「若い世代に夢を与えるようなビジョンづくりをしたい」と、在任2年目を迎えるに当たっての抱負を述べ、続いて来賓の武村大蔵大臣、高村経済企画庁長官から、円高が懸念される日本経済の現状と今後の経済運営への決意を聞いた。

次に、94年度における役員の補充選任に関する報告の後、第1号から第6号までの議案を審議、いずれも満場一致で可決承認された。総会は、3時45分に閉会、引き続き約520名の出席を得て、記念パーティーが開催された。


議事概要

1.報告

994年度における役員の補充選任に関する報告
三好事務総長から標記について報告があった。

2.議案

定款第27条の規定により、本総会の議事録署名人として、藤井義弘氏(日立造船社長)、西尾哲氏(日商岩井社長)が指名され、議案の審議に入った。

  1. 第1号議案

    1994年度事業報告および一般会計収支決算の承認を求める件

    三好事務総長から標記について報告があり、これを受け戸田監事から収支決算は正確かつ適正に処理されている旨の監査報告があった後、本件は承認された。

  2. 第2号議案

    1994年度会館事業報告および事業会計収支決算の承認を求める件

    三好事務総長から標記について報告があり、これを受け、戸田監事から収支決算は正確かつ適正に処理されている旨の監査報告があった後、本件は承認された。

  3. 第3号議案

    1995年度事業計画および一般会計収支予算に関する件

    鈴木副会長(財務委員長)から、下記の説明があった後、本件は承認された。
    (1) 事業計画
    本年度においても、会長の新年メッセージにおいてとりあげた規制緩和の推進、経済社会の基本構想づくり、創造的な人材の育成の3点に重点をおいて活動を進める。
    また、経済政策に関しては、円高の是正、抜本的な税制改革の実現、新産業・新事業の育成に積極的に取り組むとともに、国民生活を向上させるために、特に、空港を中心とした交通基盤の整備、地方分権の推進、首都機能の移転を取り上げる。
    対外政策については、WTOなど多国間協議に対する支援や、世界銀行との共同プロジェクトの推進など、国際機関との連携を進めつつ、民間レベルの2国間の交流を進める。
    なお、ヨーロッパ委員会と東欧委員会を統合し、ヨーロッパ委員会が、欧州全域をカバーすることとする。

    (2) 一般会計予算
    以上の事業計画に対応した予算としては、管理費を極力節減するとともに、政策課題に重点的な支出を行うこととした。また、全体としては、会費収入の伸びをゼロとし、33億5,131万円の規模となった。

  4. 第4号議案

    1995年度会館事業計画および事業会計収支予算に関する件

    石橋事業委員長から標記について説明があり、本件は承認された。

  5. 第5号議案

    役員選任に関する件

    まず、中内功氏、川勝堅二氏、歌田勝弘氏の副会長退任に伴い、樋口廣太郎氏、高丘季昭氏、今井敬氏を、副会長に選任するとともに、川勝堅二氏、歌田勝弘氏、北岡D氏、片田哲也氏、森下洋一氏を評議員に選任した。また、宮岡公夫氏、山本卓眞氏、弓倉礼一氏、椎名武雄氏の評議員会副議長退任に伴い、本会を評議員会とみなして、川勝堅二氏、歌田勝弘氏、北岡隆氏、片田哲也氏、森下洋一氏を評議員会副議長に選任した。
    さらに、本会を理事会とみなして、中内功氏を顧問ならびに推薦会員に選任するとともに、小山敬次郎専務理事、房野夏明専務理事の退任に伴い、内田公三氏の専務理事就任ならびに、藤原勝博氏、中村芳夫氏の常務理事選任を決定した。

  6. 第6号議案

    決議

    久米副会長から提案説明があった後、満場一致で決議が採択された(8頁に全文掲載)。

会場風景


日本語のホームページへ