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生物多様性の保護は重要か?


誰もが地球環境問題は重要であると言う。どれほど重要なのであろうか。
地球環境問題の柱の一つである生物多様性について考えてみる。

  1. 地球上に存在する生物種の40%以上が熱帯雨林に存在しており、熱帯雨林は生物種の宝庫である。
  2. その貴重な熱帯雨林は、毎年日本の面積の半分ほどずつが、急速に地球上から消滅しつつある。既に地球上の原生熱帯雨林の半分が消失し、残りの4分の1は荒廃しているとも言われている。21世紀末には熱帯林はこの地球から失われてしまう可能性がある。例えばフィリピンでは既に95%が失われ、対処するための時間はほとんどない。1990年からのたった30年間でも5〜15%の種が絶滅すると予想される。
  3. 一度、消滅した生物種は、再び蘇ることはない。
  4. 現在の科学では、豊かな生物種や多様な生態系がもたらす恩恵は十分に理解されていない。同時に、それらが破壊されることによる地球への影響も十分に理解されていない。青かびからペニシリンが作られたように、現在解決不可能な難病の特効薬となるような有益な種が含まれているかもしれない。また、急激な気候変化の影響を緩衝する作用が失われ、人類に大きな影響を与える可能性もある。
  5. 明らかなのは、既に深刻な状況にあり、緊急に対処する必要があるということだ。

経団連では、92年に自然保護基金を設立し、内外の自然保護NGOが発展途上国において実施する自然保護プロジェクトに対する支援を行なっている。例えば、タグア・プロジェクトへの支援。タグアという椰子の実をボタンや民芸品などに加工・販売することにより、地域住民が熱帯雨林消滅の最大の要素である焼き畑を行わなくても、経済的に自立できるように支援し、熱帯林の保護、生物多様性の維持を実現する。

この度、JCB、DC、住友、NICOS、セゾンのクレジットカード会社のご厚意により、できるだけ多くの人が気軽に自然保護活動に協力できるような仕組みとして、経団連自然保護基金カードを導入した。クレジットカード会社が、カード利用者のご利用額に応じて寄付するものであり、カード利用者自身はカード入会料・年会費以外に一切の費用はかからない仕組みである。日頃から地球環境問題には関心があっても、「なかなか活動する時間がない」または「機会がない」と思っている方に最適である。どなたでも加入できるので、ご関心のある方はご連絡いただきたい。


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